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気付かないうちに「筋肉」が減る…!? 30代以上が陥る《サルコペニア》 恐ろしき“症状”と予防策【作業療法士が解説】

2024.10.27 奏かえで

筋肉の低下は中年や初老から? いえ、30代から気を付ける必要があります。作業療法士が教える、「サルコペニア」の症状と予防策とは。

あなたも危険! 30代から始まる筋肉減少

 筋肉の減少と聞くと中年・初老以降の健康課題と捉える人が多いかもしれませんが、実は30代から筋肉の減少は始まっており、放置すると健康に影響が出てしまうこともあります。今回は30代から始められる対策について作業療法士の筆者が解説します。

30代から注意? サルコペニアとは30代から注意? サルコペニアとは

 加齢によって筋肉量が減少し、筋力が低下した状態を「サルコペニア」といいます。筋肉は30代から毎年1~2%ずつ減少し、80歳になると20代と比べて約30%もの筋肉が失われると言われています。サルコペニアは一般的に高齢者に多くみられますが、若い女性にもそのリスクがあることが分かっています。

 女性は男性に比べて筋肉量が少ない上に、現代に多いデスクワーク中心の生活では、体を動かす機会も少なくなりがちです。また極端な食事制限を伴うダイエットによって、筋肉量の減少が加速する恐れがあります。

 筋肉量が減少すると冷え性や疲れやすさ、転びやすさなどにつながるほか、糖尿病発症のリスクも高くなります。特に「隠れ肥満」の人は、将来「サルコペニア肥満」になるリスクが高いので注意が必要です。

 隠れ肥満とは、BMI(ボディマス指数)が正常範囲内であっても体脂肪が多い状態です。具体的には、BMIが18.5~25未満で体脂肪率が30%以上の人が当てはまります。この状態で加齢による筋力低下が進むとサルコペニア肥満となり、心臓、血管の病気や将来の要介護、うつ病などのリスクが高まります。

次は……予防策がもたらす、うれしい“効果”

ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで

健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。

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