気付かないうちに「筋肉」が減る…!? 30代以上が陥る《サルコペニア》 恐ろしき“症状”と予防策【作業療法士が解説】
2024.10.27 奏かえで
予防策がもたらす、うれしい“効果”
サルコペニアの予防には、適度な運動が欠かせません。レジスタンス運動(筋トレ)やウオーキングなどの有酸素運動を習慣的に行うようにしましょう。また、これらの運動にはサルコペニアの予防だけでなく、次の3つのメリットもあります。
基礎代謝の向上:
運動によって筋肉量が増えると、基礎代謝が高まり脂肪を効率よく燃焼できるようになります。
基礎代謝とは体温維持や呼吸など、人が生きていくために必要な最低限のエネルギーのことです。筋肉は基礎代謝で最も大きい割合を占めているため、筋肉が増えると脂肪が燃えやすい体になります。効率的にダイエットできるだけでなく、太りにくい体質になれるでしょう。
美肌効果:
運動は美肌に効果的です。適度な運動は血行を促すので、肌のすみずみまで酸素や栄養が行き渡ります。
さらに、筋トレは肌の弾力を高め、土台となる真皮の状態を改善すると言われています。肌にハリが出て、若々しい見た目を保つ効果が期待できるでしょう。
メンタルヘルスの向上:
運動はメンタルの安定にも効果的です。
適度な運動をすると、脳内で「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが出ます。セロトニンは脳内で感情や記憶を司る部分に働き掛け、リラックスやメンタル改善効果をもたらします。この作用が心の健康につながり、日々をよりポジティブに過ごせるようになるでしょう。
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
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