週末の「寝だめ」は体調が悪くなる? 「ポケモンスリープ」監修博士がより良い睡眠法を解説
2023.7.19 LASISA編集部
週末に「寝だめ」をすると、むしろ体調が悪くなる――? そんなちょっと驚きの睡眠知識を、筑波大学教授で株式会社S'UIMIN社長の柳沢正史さんが紹介しました。
「ポケモンスリープ」のイベントで紹介

週末に「寝だめ」をすると、むしろ体調が悪くなる――? 筑波大学・教授の柳沢正史さんが、より良い睡眠方法について紹介しました。
同大国際統合睡眠医科学研究機構の機構長でもある柳沢さんが2023年7月19日(水)、東京都内で開かれた睡眠ゲームアプリ「Pokemon Sleep(ポケモンスリープ)」のローンチ記念イベント「FUN SLEEP SUMMIT」に出席。アプリ監修者を務めた柳沢さんがトークセッションに登壇しました。
「睡眠は貯金できない」「遅寝遅起きで時差ボケに」

柳沢さんは、個々人にとって必要な睡眠が足りていない状態は「睡眠負債」と呼ばれると説明。司会者から、その状態を改善するために「『休日の“寝だめ”』は効果的か?」と質問され、「しないよりはマシ。ただ、寝だめと言っても、睡眠は“貯金”できるものではない。週末ものすごく寝るというのは、それまでの睡眠不足の結果であり(ためているのではなく)借金を返している状態」と解説しました。
週末の寝だめによる弊害として、多くの場合は遅寝・遅起きの生活パターンに陥ってしまうと指摘していました。
柳沢さんは「金曜日の晩に『明日は休みだから』と遅くまで起きていて、土日も昼まで寝てしまうのは、いわゆる『時差ボケ』の状態を自分で招いている状態。例えるなら、日本から3時間西側のインド辺りまで土日に飛んで、月曜日にまた東へ飛んで帰ってくる(ようなもの)。よく『寝過ぎて調子が悪い』と言うが、それがまさに『社会的時差ボケ』と言われるもの」とコメント。
より良い睡眠を取るためには、まず「十分な量(時間)を確保すること、そしてできるだけ規則的な就寝時間・起床時間を確保すること」と説明しました。
「ポケモンスリープ」は7月20日に配信

イベントでは株式会社ポケモンの宇都宮崇人COOのほか「ポケモンスリープ」とのコラボ商品を展開する、マッシュスタイルラボ gelato pique(ジェラートピケ)、昭和西川、日清ヨークの担当者らも登場し、睡眠に関する座談会を展開しました。
「ポケモンスリープ」は2023年7月20日(木)に配信を開始する睡眠ゲームアプリ。スマートフォンを使って自身の睡眠を計測・記録することで、ポケモンたちの寝顔を集めたり人気キャラ「カビゴン」を育てたりする内容です。
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