終わらない【トナラー論争】対策はある? 不快・不安に感じる人へのアドバイス(心理カウンセラー解説)
2024.5.1 佐藤城人(さとう・しろと)
長期的な対策「五感の実践」
トナラーを不快に感じる人の場合、内向的な人が多いとお伝えしました。この機会に少し外向的を目指してはいかがでしょう?性格を変えると捉えるとハードルが高くなります。そこで、シンプルな方法のご紹介です。「周囲を自分から見る・聞く・感じる」こと、つまり「五感の実践」です。
内向的な人の中には、周囲の視線を過度に気にする人も多いです。気になる人に「気にしない」というアドバイスをする人がいますが、そもそもできる人の発想です。できない人にとっては拷問のようなアドバイスではないでしょうか?
周囲を見るとは、「自分から主体的に物事を見る」ことを意味します。例えば、桜の開花など、季節の変化を、あなたは感じ取っていますか?実はメンタルを病みがちな人の場合、この「主体的に見る・聞く・感じる」ことが苦手です。
しかし、冷静に考えてみれば、誰にでも目(視覚)はついています。耳(聴覚)もあります。口(味覚)や鼻(嗅覚)・肌感覚(触覚)があります。これらの五感を取り戻すことです。生まれたばかりの赤ちゃんは、自分の五感をフル活用していますよね。日々の生活の中、数分でOKです。自分の五感をフルに活用してみてください。
例えば、
・自分から美しいと感じる景色を探してください。
・自分から心地よいと感じる音を探してください。
・自分から美味しいと感じる食べ物や飲み物を探してください。
・自分からいい香りと感じられる香りを探してください。
・自分から素敵な手触りと感じられるものを探してください。
この「五感を取り戻す練習」をする際、「正しさ」ではなく 心地よさ」を優先してください。悪気の無い人トナラーもいます。この一方、故意に近寄って来るトナラーもいます。この2つの見分けもできるようになります。なぜならば、あなたの中にある「五感センサー」が働くようになるからです。
さいごに
ここまでトナラーについて考えてきました。最後に一点お願いです。先入観や固定観念で、相手を決めつけないでください。 自分で考えること」を妨害するからです。ここまで色々な観点から考えてきました。トナラーをはじめ、物事を先入観で捉えてしまうと思考の固定化・硬直化につながります。これはご注意ください。
トナラー論争、まだまだ議論の余地はあります。ぜひ、この記事が皆様の一助になれば幸いです。たくさんのコメントお待ちしています。
心理カウンセラー・心理セラピスト 佐藤城人(さとう・しろと)
心理カウンセラー・心理セラピスト。過去にアルコール依存症を患った経験があり、それを克服する過程で40代に再度大学に入学、心理学と出会う。各種依存症やインナーチャイルドを抱える方、さらには社交不安障害や愛着障害の悩みなど、これまで10年間で約5000名様の悩みをサポート。インナーチャイルドの回復プログラムの中で「正しさよりも心地よい生き方」を提唱する。2019(令和元)年一般社団法人インナークリエイティブセラピスト協会を設立。現在はカウンセラー・セラピストの養成にも力を入れている。
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