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2200円でもヒット中! 「3COINS」イヤホン、キーボード…担当者語る人気のヒケツ

2023.6.17 LASISA編集部

“330円の生活雑貨ショップ”というイメージの強い「スリーコインズ」。でも実は、それより高い商品も売れ筋に名を連ねています。人気商品を生み出す背景を担当者に聞きました。

2200円でも売れる「スリコ」3つの商品戦略

スリーコインズスリーコインズ

 全国に約290店舗を展開する雑貨チェーン「3COINS(スリーコインズ)」。ブランド名が示す通り、商品の多くは330円(税込み)で、手に取りやすいその価格設定こそブランド最大の特徴でもあります。

 しかし実は、スリーコインズには別の値が付けられた商品も多数並んでいます。例えば「2200円」の商品は、6倍超の値段にもかかわらず、大人世代の女性を中心に好調な売り上げを維持しているとのこと。

 スリーコインズの“高価格帯”商品はなぜ売れるのか? 同ブランドの担当者に、商品開発の舞台裏と販売戦略を聞きました。

1.市場より安く「この価格で試せるのは良い」

ミニワイヤレスイヤホン/¥2,200(税込み)ミニワイヤレスイヤホン/¥2,200(税込み)

 スリーコインズ担当者によると、2200円の売れ筋商品は「コンパクト収納USBストレートアイロン」「3連バレルヘアアイロン」「ミニワイヤレスイヤホン」「Bluetooth対応 薄型ワイヤレスキーボード」など。いずれも家電製品で、国内専門メーカーの製品と比べれば、半値以下の商品もあります。

 330円以外の多様な商品を展開するにあたって、同ブランドが大前提とするのは「市場よりも手に取りやすい価格であること」。担当者いわく、利用客からは「高くて購入を躊躇(ちゅうちょ)するアイテムでも、スリーコインズならこの価格で試せるからうれしい」といった反応を得ているそう。

 一方、「価格を抑えるために品質や性能、デザインで妥協することはない。お客さまに満足いただけるよう、パッケージや付属品での工夫(コストカット)に努めている」(担当者)と言います。

2.性能とデザインに“工夫”とこだわり

3連バレルヘアアイロン/¥2,200(税込み)3連バレルヘアアイロン/¥2,200(税込み)

 性能やデザイン面でのこだわりとは、どのようなものなのでしょうか。

 例えば「ミニワイヤレスイヤホン」(税込み2,200円)は、連続再生約4時間/iPhoneなどで採用されている「AAC」コーデック対応/生活防水仕様の「IPX4」など、日常使いには申し分ないスペックを備えています。トレンドのくすみカラーや丸みのあるフォルムは、おしゃれな女性が持つにも違和感のないデザインが採用されました。

 Bluetooth対応の「薄型ワイヤレスキーボード」(同)は、ピンク・ベージュ・ブルーの3色展開。Windows・Mac・iPhone・Androidなど多機種に対応しており、スマートフォンにもタブレットにも接続可能です。約184gと軽量のため持ち歩きに便利で、キーピッチはこのサイズ感のキーボードには十分な約1.7cmを確保しました。

 また、簡単にウェーブヘアが作れる「3連バレルヘアアイロン」(同)は、使用中の熱いバレルを支えるのに便利なスタンドを付属。温度は180度か200度を選べ、30分後に自動的に電源がオフになるオートオフ機能も搭載しています。

3.新たなユーザーの開拓にも一役

Bluetooth対応 薄型ワイヤレスキーボード/¥2,200(税込み)Bluetooth対応 薄型ワイヤレスキーボード/¥2,200(税込み)

 このように2200円商品にはデバイスアイテムも多いため、ブランドのメイン層である女性客以外だけでなく男性客も購入していくとのこと。多様な価格帯の商品を開発・販売することで、新たなユーザーの獲得にもつながっていると言います。

 スリーコインズの取り扱い商品点数のうち、330円商品は約7割で、それ以外の価格の商品が約3割。売り上げ(個数ベース)も330円商品が7割、それ以外が3割で、別価格帯のアイテムは売り上げの重要なパートを占めています。

 担当者は、今後も生活雑貨にとどまらない、さまざまな新商品の開発を進めていくとしています。

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