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子どもはぜいたく? 多くの若者が「子どもを持ちたくない」と考える理由、子育てするならどんなことを工夫すべき?

2025.5.17 natsu

子どもはぜいたく? 若者たちが「子どもを持ちたい」と思っている割合は? 現代社会で子どもを持つためにできる工夫についても!

若者の貧困と子どもとの相関関係

若者の貧困と子どもとの相関関係若者の貧困と子どもとの相関関係

 年々少子化が進む日本。若者の中には、「子どもを持ちたくない」と考える人が増えています。その理由はさまざまあり、特に、経済的な不安を抱える人が多いことが影響していると考えられます。

 しかし、子どもを持つことは本当にぜいたくなことなのでしょうか。本記事では、なぜ多くの若者が子どもを持たない選択をしているのか、その背景とともに現代社会で子どもを持つためにできる工夫について解説していきます。

「クロスマーケティング」が行った「若者世代の貧困・困難の実態と政策ニーズ」に関するデータを参照しながら紹介していきます。調査は2025年2月13日~2月27日、15歳~39歳の男女4047名を対象に行われたものです。調査結果によると、52%の回答者が「子どもはおらず、子どもは育てたくない」と考えていることが明らかになりました。

 さらに、若者手当・家賃補助・奨学金返済支援など10項目について、5割以上が「必要だ」と感じており、経済的な困難に直面している若者が多いことが分かります。この調査結果から、現在の生活でも余裕がなく、子どもを育てる未来に対して希望を持てないという現実が浮き彫りになっています。

生活苦の日本で子育てする難しさ

 生活に欠かせない物の価格が次々と上がっている今、若者たちは大きな経済的負担を抱えています。特に、食品や日用品といった毎日の支出が増える一方で、平成14年以降、目立った賃金の上昇はほとんど見られません。

 収入が変わらないまま支出だけが増えていけば、生活に余裕を持つことは難しくなります。貯金もままならず「今を生きるだけで精一杯」という声が聞こえてくるのも無理はありません。こうした状況の中で、子育てにかかる費用として、教育費や医療費、日々の育児に必要な出費などをまかなうのは難しくなります。将来に対する不安が強まるのも当然です。こうした現実を前に、多くの若者が「子どもを持ちたい」という気持ちがあっても、それを実現するのは難しいと感じているのだと考えられます。

 賃金が伸び悩む中で物価だけが上がり続ける今の日本では、子育ては「理想」ではあっても、実現には大きなハードルがある…そう感じる人が増えているのが現状かもしれません。

現代で子どもを持つためには

 経済的な不安や育児への負担が大きい現代において、子どもを持つためには「一人でがんばる」姿勢だけでは限界があります。現代の環境下においては、頼れる仕組みや支援を上手に活用し、まわりと助け合う環境づくりが重要です。

 たとえば、保育園や一時預かり所といった子どもを預けられる場所の整備や、児童手当・保育料の無償化・奨学金返済支援などの経済的支援は、子育て家庭を支える大きな力となります。こうした公的な支援を活用することで、若者の育児に対する負担を少しでも軽減できます。また、昔のように近所同士で声をかけ合ったり、家族や友人と協力し合ったりと、周囲とのつながりも大切です。子育てを家庭だけの責任と考えず、社会全体で支える意識を持つことが安心して子どもを育てられる環境づくりにつながります。

 今後は、制度や仕組みの整備だけでなく、子育て世代への理解や思いやりのある社会を築くことも求められているのではないでしょうか。「子どもを育てるのは家族だけじゃない」と社会全体で育児をする意識を持つ人が増えることで、若者は前向きに子どもを持つ未来を描けるようになるのかもしれません。

【まとめ】
 物価の上昇と賃金の停滞が続く日本では、多くの若者が「子どもを持つことはぜいたく」と感じています。子どもが欲しいと思っても、その一歩を踏み出すことが難しいと感じるのも無理はありません。実際に、生活に余裕がない中で子育てをすることは、大きな経済的・精神的負担となりやすいのが現状ではないでしょうか。

 しかし、公的な支援制度や地域のサポートを活用し、周囲と協力し合える環境を整えていくことで、子どもを持つハードルは少しずつ下げられるはずです。また、社会全体が子育て世代を支え、思いやる気持ちを持つことも重要となります。子どもを持つこと=ぜいたくではなく、選べる未来となるように、社会全体で考えていくことが大切ですね。

 natsu

WEBライター歴8年の2児母。美容や恋愛関連の記事を中心に執筆。「母になっても女を捨てない」をモットーにセルフネイルは欠かせない。

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