私立男子校ってどうなの?入学後の懇親会で「決定的な“違い”感じた」私立&公立、両方通わせた親が告白
2024.2.6 LASISA編集部
密すぎかも!?「私立男子校」の保護者たちの実態

上の子が公立中高一貫校に在籍中というAさんが、特にびっくりした違いは「保護者のつながり」だと言います。
「小学校はどちらも公立に通わせていました。上の子は中学受検(適性検査)をして公立の中高一貫に進学しました。最近は、両親ともにフルタイムで働いていることが珍しくないため、小学校の時は、父親が保護者会や参観日に参加する家庭が多かったと思います。現に、娘の中高一貫校でも、PTA含め父親の出席率はかなり高いと思っています。その分、保護者の関係も比較的ライトで、母親同士でいつも連れ立って…という場面は見かけない気がします」
しかし、下のお子さんが通う私立中学校の入学後の最初の懇親会である違和感を感じそうです。
「クラス懇親会に参加したところ、参加しているのは100%母親でした。たまに、上の学年にお子さんがいる方もいらっしゃるので、分担するためにご夫婦で出席されている人もいらっしゃるみたいですが……。圧倒的に母親ばかりでした。懇親会が開かれたのは土曜日で、平日ではありません。この違いにはびっくりしました。
また、大手のS塾やW塾出身の子が多く、入学当初から仲よさそうな保護者が目立ちます。塾ママ友がそのまま中学ママ友になってるのではないでしょうか。大変な受験を通してできたであろう強い絆を感じますね」
さらに、保護者同士のつながりを強くしている理由として、「とにかく息子の学校は“○○会”が多いです。我が子が通っている学校だけなのかもしれませんが……」と分析するAさん。
「担任の先生を招いた(※出席のない場合もある)保護者で集まるクラスランチ会があります。
他には、子どもが入っている部活の保護者で集まるランチ会、住んでいる地域ごとのランチ会、さらに、学年が上がっても元のクラスのランチ会をするのだとか……。2カ月に1度以上、何かしらのランチ会が開催されているような…ちなみに1回のランチ代は5000円前後ですね」
その“会”には必ず出席しなくてはならないのでしょうか?
「強制ではないかと思いますが、出席率はどの会も9割は超えていました。よほどな事情がない限りみなさん出席されていますね。
上の子の公立中高一貫校にも懇親会がありますが、空席が目立つほどなので6、7割出席していたらいい方じゃないでしょうか。中学校になれば保護者同士の関係はこんなもんだと思っていたので、軽くカルチャーショックを受けました」
「男子校ならでは」な理由かも
Aさんは「男子校ならではかも」と分析します。
「もちろん、教育熱心な人が多いこともあるとは思いますが、異性親、ということで、母親は特に男の子の普段の様子や交友関係が気になるのかもしれません。
うちもそうなんですが、思春期となると親子の会話も減ってくるので余計にこのような場で情報交換したいという親御さんが多いのでしょう」
「実際、息子本人は自由な男子校生活を満喫して自立しているつもりでしょうが、『電車で寝てしまって乗り過ごして今○○駅(他県)にいるらしい!お金が足りなくて困っているらしいよ(笑)』なんて、他の保護者からLINEで報告してもらうこともありました。本人は何事もなかった顔で帰ってきましたが……。
親同士の交流が盛んだからできることでしょう。自分の子どもが家で話さなくても学校での様子を事細かに把握してる人も多いはずです」
母親同士の密なつながりで子どもたちを陰ながら見守っているのは「私立男子校」の特長なのかもしれません。
一方、公立ではあまり保護者同士のつながりはないのでしょうか?
「上の子の学校では、保護者組織に入っているので、委員会の集まりなどで知り合いはたくさんできました。保護者同士のつながりが欲しい人は作れるし、そうでない人は、最低限の付き合いですむのが公立のメリットかもしれません。ただし、PTAの入会などでもめた事例も聞くので、保護者の全く付き合いなしで過ごせるとは限りませんが……。」(Aさん)
公立であっても私立であっても、学校が違えばAさんとは全く違うという意見もあるでしょう。
子どもの見守り方は人それぞれ……。どの中学に進学しても、親として子どもたちが学生生活を有意義に過ごせるサポート役でありたいですね。
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