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低年齢の“キッズ脱毛”どう思う?「自分がコンプレックスだったから」は親の押しつけかも?医師が警鐘

2024.1.25 LASISA編集部

全国26院展開する医療脱毛専門院「リゼクリニック」が、「小・中学生の親に聞く 我が子の「美容・脱毛」に関する調査(2024年度)」を実施し、その結果を発表しました。

小学生の脱毛、「肯定的」な親が多数

キッズ脱毛、どう思う?キッズ脱毛、どう思う?

 全国26院展開する医療脱毛専門院「リゼクリニック」が、「小・中学生の親に聞く 我が子の「美容・脱毛」に関する調査(2024年度)」を実施し、その結果を発表しました。

 調査は、2024年1月11日(木)~12日(金)の2日間、小学生・中学生の親580人(母親290人・父親290人)を対象にインターネット上で行われました。

「リゼクリニッック」によると、医療脱毛希望を希望する14歳・15歳の患者数は、7年前の2017年4月1日~2018年3月31日と2022年4月1日~2023年3月31日とで比較すると、「リゼクリニック」(女性)では3.4倍増、「メンズリゼ」(男性)では7.1倍増でした。14歳、15歳と言えば中学生。結果から、脱毛の低年齢化が進んでいることがうかがえます。

 今回の調査で、「子どもから体毛の相談を受けたことがある?」という質問に対し、小学生の母親58.3%、中学生の母親76.7%が「相談を受けたことがある」と回答しました。一方、「相談を受けたことがある」と回答した小学生の父親は44.8%、中学生の父親25.0%
で、母親より少ない結果でした。

 実際に脱毛したいと言われたことがある親の割合はどのくらいなのでしょうか。

「子どもから「脱毛したい」と言われたことがある?」という質問に対し、「経験がある」と回答した割合は、子が小学生の場合、母親58.2%、父親44.8%でした。また、子が中学生場合、母親72.4%、中学生の父親36.4%という結果でした。

 では、親は子どもの脱毛についてどのように受け止めているのでしょうか。

「子どもが現在の年齢で『脱毛』することをどう思う?」という質問に、子が小学生の場合、母親の63.5%、父親の70%が「肯定的」と回答しています。子が中学生の場合だと、母親の81.7%、父親の78.3%が「肯定的」と回答しており、父母ともに小学生より中学生の親の「肯定派」が増加していることがわかりました。

本人の意思を無視した「押しつけ」はNG

現代の子どもにとって「脱毛」は身近?現代の子どもにとって「脱毛」は身近?

「リゼクリニック」新宿三丁目院・院長の大地まさ代先生は「子どもの脱毛」に関する親の受け止め方について、次のように警鐘を鳴らします。

「『自分の毛が濃くて悩んでいたから子どもに脱毛をさせたい』『自分が感じたコンプレックスを子どもに感じてほしくない』、『子どもの毛が濃くて、イジメられてしまうのではないか心配』など、子どもの意思ではなく“親の意向”で『子どもへの脱毛(キッズ脱毛)を選択した』といった話を耳にすることがあります。

親が体毛に悩んでいたから、子どもも悩むとは限りません。体毛があっても本人が気にならなければ、脱毛は必要ありません。

脱毛するかどうかは、親ではなく、まずは『お子さまご本人の意思によるものかどうか』ということが最も大切だと考えています。従って、お子さま本人の意思が定まっていない中で、親の意向のみで脱毛する事はおすすめできません」

 ちまたでは、「こども脱毛」「3歳から脱毛可能」など、低年齢の脱毛をうたうクリニックやサロンも目にすることがあり、親世代は子どもの脱毛を「当たり前」と思い込みがち。

「本人の意思を無視した形で『毛がない方が良い』といった誤った認識を招いたり、『子どもも脱毛することが当たり前』のように普及してほしくないと感じます。

親世代は『正しい認識と知識』をもった上で、お子さまに寄り沿った選択を行ってほしいと思います。まずは体毛に対する悩みを受け止め、子どもに寄り添った対策を考えてほしいです。その中で脱毛はあくまでも選択肢の一つとしてお考えください」(以下大地先生)

 また、ネットやSNS上で脱毛に関する投稿や広告もよく見かけます。調査でも、「子どもは美容情報を何で得ていると思う?」という質問に対し、「YouTube」や「TikTok」「Instagram」といったSNSを多く挙げる保護者が多い結果でした。

 子どもたちは、そうした情報を目にすることで「自分は人より毛が濃いのかも?」「脱毛するのが当たり前なの?」と思い込んでしまい、自身の体毛についてコンプレックスを深めることがあるかもしれません。

 サロンやクリニックによってさまざまな考え方や価格設定がある脱毛。「当院では、14歳未満への施術は行っていません」とする「リゼクリニック」。

「第二次性徴(男子10~13才・女子8~12才頃)前はまだ発育段階にある毛もあるため、脱毛回数が多くなる可能性があることも理解しておいた方がよいでしょう。この後に生え揃うであろう毛まで事前に脱毛することはできません」

 賛否が分かれる「小学生の脱毛」事情。

 正しい知識を持つことで、「脱毛は今すぐは必要ないよね」、「焦らずいい方法を考えよう」という答えを出す親子も出てくるかもしれません。

引用元:小中学生の親に聞く/実子の「美容・脱毛」に関する調査(2024年度)/医療脱毛専門院『リゼクリニック』調べ

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