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子どもの声が騒音、道路でキャッチボール危なすぎ…SNSで相次ぐ【道路族】への苦情 身近すぎる“ご近所トラブル”は明日は我が身かも

2024.1.22 LASISA編集部

少し前から話題になっている「道路族」という言葉。「道路族」によって騒音や迷惑をかけられたり、トラブルに発展したりするケースは少なくありません。近年増加傾向にある「道路族」はどのような人を指すのか、早速チェックしてみましょう。

ご近所トラブルに発展しかねない「道路族」とは?

「道路族」とは?「道路族」とは?

 少し前から話題になっている「道路族」という言葉。「道路族」によって騒音や迷惑をかけられたり、トラブルに発展したりするケースは少なくありません。近年増加傾向にある「道路族」はどのような人を指すのか、早速チェックしてみましょう。

「道路族」とは、道路上で子どもたちが遊んだり家族でバーベキューを楽しんだりする人を指す言葉。車も通行する道路上で楽しむことは事故の危険があることはもちろん、近隣住民への迷惑行為にもなります。

 X(旧ツイッター)ではこの「道路族」に対し、「子ども全員が嫌いなわけじゃないけど、奇声とボール遊びが迷惑」「注意しない親が一番迷惑」「道路族のせいで音に敏感になった」など、苦情が相次いでいます。

子どもの声は“騒音”なの?

 子どもが道路上でボール遊びをした場合、通行人や近隣に駐車している車に当ててしまうことも十分に考えられるでしょう。またボールの弾む音や、遊びに夢中になるあまり声が大きくなると「騒音」となり不快に感じる人も多くいます。

 騒音を注意しても「自分の家の前で遊んで何が悪いんだ」「子どもの楽しみを奪うのか」「神経質なことを言うな」と逆上する保護者もおり、近隣トラブルに発展するケースは少なくありません。

 今後も付き合いが続いていくご近所さんだけに、「顔を合わせづらくなるし、何も言えない」「子どもたちが遊ぶ時間は窓を閉めて、声が聞こえないように対策している」といったように「我慢するしかない」と考える人は多くいます。中には耐えられずに引っ越しするケースも。

 また車の損傷や敷地内への侵入を防ぐために、ポールの設置や監視カメラを設置することで自衛する人もいます。市によっては「道路族」に対して注意を呼びかける文章をホームページに掲載していたりします。

子どもたちがのびのび遊べる「場」を

 現在子どもを育てている親からも「道路族」に対して批判する声がある一方で、「自分の子供も道路族になったらどうしよう」と不安視する声も上がっていました。共働き世帯が多い現代では、留守番中の子どもを監視することは困難です。

 また「不審者が多く、家の前で遊ばせるのが安全だと思っていた」「どうしても子どもの声は響いてしまう。もう家の中で遊ばせるしかないのかな」と嘆く保護者も見られます。

 千代田区に住むAさんも、同じマンションの道路族に悩まされている一人だと言います。

「住んでいる地区では、区内の公園でボール遊びをすることが原則禁止となっています。

うちの子のことではないのですが、同じマンションに住む小学生の男の子が公園でボールで遊んでいたところ、お叱りを受けたそうです。もちろん決まりなのでお叱りは当然のことだと思います。

それ以来その子は“道路族”になってしまいました。毎日のようにマンション前の道路や駐車場内で、お友達と騒ぎながらボールを投げて遊んでるのを何度か見かけました。

車が通るのでとても危ないし、マンションの壁も傷つきます。うちの子はまだ幼児だったので近寄ってボールが当たってしまうのではないかとヒヤヒヤ。何度かその子のママにマンション前の道路などで遊ぶのは危ないのでは?と注意したのですが、改善されることはありませんでした。

実は、区では対策してくれています。公園や区の施設で、時間・場所を限定してボール遊びができるような場を提供してくれています。区から委託を受けた一般社団法人から派遣された人が、幼児・小学生のボール遊び相手になってくれます。とはいえ、好きな時に遊べるわけではないのでね……元気な子には物足りないかもしれませんね」

 子どもには声の大きさなど気にせずに無邪気に遊んで欲しいですよね。そのためには子どもたちが安全かつ自由に遊べる場所を増やしていくしかないのかもしれません。

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