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《錦織圭》が不倫したのに責められる妻…それってなぜ?人の評価を決める「ホーン効果」が関係していた

2025.7.15 おおしまりえ

錦織圭選手の不倫報道に対して、妻側が攻められる真相は…? ネットに集まる声の裏側にはどんな理由が隠されているのか、人間の深層心理に迫ります。

早急に不倫を認め謝罪!相手女性も即雲隠れ

錦織圭さんのインスタグラム(Keinishikori)より引用錦織圭さんのインスタグラム(Keinishikori)より引用

 人気テニス選手・錦織圭選手(35)が、週刊文春に2年半にわたる不倫を報じられ、謝罪文を発表しました。不倫相手はモデル女性(32)で、遠征先で出会い、帰国時に密会を重ねていたとの報道です。錦織選手は謝罪文で「妻や子供、両親を悲しませて深く反省している」と述べていますが、なぜかネットでは、妻側に対する責めの声も出ています。

 今回は、こうした反応の背景にある心理的反応について、なぜ生まれてしまうのか理由をご紹介します。

 6月18日、週刊文春は錦織選手の“LUUPデート”をスクープしました。不倫相手のモデル女性は、遠征先のハワイで知り合い、2年半関係が続いたと報じられています。これを受け、翌19日、錦織選手は直筆謝罪文を掲載し、不倫の事実を認めました。また、不倫相手のモデル女性は報道直前に事務所を退所し、SNSアカウントも消去。モデルとしてのキャリアに大きなダメージを受けたとされています。

 早急な”火消し”がなされた今回の不倫報道。しかし注目なのは、この報道によって妻側が批判されていることです。批判の根っこにあるのは、妻側の好感度の低さが関係しています。妻である観月あこさん(33)は、交際していた当時、錦織さんの父親や、当時のコーチだったマイケル・チャン氏から交際を反対されていると報じられていました。

 反対理由には、彼女の派手な交友関係も影響していたようです。錦織選手に近しい人がそろって反対を示すような相手とあって、多くの一般視聴者からも彼女に対して“サゲマン”説が囁かれていました。

人の評価を決める「ホーン効果」とは?

 妻側にサゲマン説があったとしても、今回の不倫で悪いのは錦織選手側であり、妻はあくまでも被害者です。それでもなお、「やっぱりこうなると思っていた」といった声が多数集まるのには、心理的なバイアス(無意識の影響)が関係しています。ここでは具体的に、どのようなバイアスがかかっているのか、解説します。

 悪いのは相手のはずなのに、なぜか被害者側が責められる。そうした現象の背景には「ホーン効果」が隠れています。

 ホーン効果とは、人の目立つ悪い特徴に引きずられ、他の評価も一緒に悪く見えてしまう認知バイアスのひとつです。とくにネガティブな印象は、相手の全体像に深く影響します。不倫被害者になるといった出来事も、過去に別の悪評が被害者側に広まっていると、「あの人なら不倫されかねない」といった、悪評の裏付け材料として使われてしまうのです。

ホーン効果を予防するポイント

 ホーン効果は、なにも芸能人に限ったことではありません。私達自身も、日頃から悪評が先に来るような状態だと、全く関係のない出来事も「やっぱりね」と、さらに評価を低下させる要因になりかねません。これを予防するためには、3つの取組みが有効です。

(1)具体例を自分に照らして振り返る
 もし自分が他人に対して「全否定」の気持ちを抱くようなら、そこにはホーン効果が働いているかもしれません。一度立ち止まって、「本当にこの人の全てを否定していいのか?」と自分に問いかけると良いでしょう。その出来事が客観的に見られるようになり、その結果、自分に対する他社からの評価にも、気付きやすくなります。

(2)人の評価は曖昧であることを理解する
 人の評価は曖昧です。「いい人そう」に見えると、それ以外も良く見えてしまうものです。このように、能力と人格がごっちゃになって評価基準が出来上がっていることを理解すれば、自分が他人からどう見られているかが、深く理解できるでしょう。また恋愛では、このバイアスを逆手に取ることがよくあります。第一印象で良いイメージをもたせることで、全体的に良い印象を持ち続けてもらい、恋愛につなげやすくするのです。

(3)メディアの影響を自覚する
 一般人にとってのメディアとは、SNSや周りの人の声が該当します。こうした声は噂レベルと割り切る人もいますが、一方で「◯◯さんが言っているから」と、周りの評判に影響を受けやすい人も多いもの。例えば好きな人の前だけで良い顔をしていると、逆に周りからの評判とのギャップが生まれ、彼がそのギャップを知った際には、あなたの印象が過剰に下がってしまう可能性があるのです。

【まとめ】
 ホーン効果は不倫やスキャンダルが出た人だけでなく、配偶者や関係者にも無意識にバイアスをかけてしまう心理現象です。私たちにできることは、出来事と人格評価を分け、感情に流されないことが大事です。そして自分自身も、ホーン効果で損をしないよう、注意していきましょう。

 おおしまりえ

恋愛コーチ。36歳でハイスペ夫とマチアプ再婚した恋愛の専門家。10代からダメ恋愛続きだった自分を心理学で克服。現在は婚活や幸せなパートナーシップを主なテーマに発信を行う。

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