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SNSで“ハマる人”続出…マイナー動物【マーモット】が令和に「人気爆発」した必然的理由

2024.4.20 LASISA編集部

今一番に勢いのある動物「マーモット」の魅力とは

 さて、最後に紹介するのは、マイナー動物界隈(かいわい)で今最も“勢い”があるといっても過言ではない生き物、その名も「マーモット」です。

 カピバラと同じげっ歯目でリス科マーモット属。アルプス山脈やヒマラヤ山脈などの山岳地帯に生息しています。インスタグラムなどで、野生ながら人間に食べ物をねだるマーモットの動画が拡散され、その魅力にハマる人が相次ぎました。

 先述のクアッカワラビーとは真逆の、ふてぶてしさを感じさせる顔立ち。
 何か不満でもあるのかと不安になる、憮然(ぶぜん)とした表情。
 2本足で立ち上がるとあらわになる、デップリとしたおなか。
 おなかだけじゃない、ムッチリしたボディー。
 ほかのマーモットとしばしば始まる取っ組み合いのケンカ……。

 挙げればキリがない個性の数々に引き付けられ、インスタにアップされたマーモット動画は1000万回再生を連発、100万近い「いいね」を集めています。SNSでマーモットの画像や動画を逐次シェアする「マーモット中毒」なるアカウントも登場しています。

 マーモットが現代においてこれほどの人気を博すのには、ある種の必然があると考えることもできます。

 先述の通りマーモットは、現状に何らかの不満を抱えているかのような表情をしつつも、人間に必死で食べ物をねだったり、別のマーモットとガチンコの取っ組み合いをしてみたり、そのケンカの動きが独特で2匹でワルツを踊っているかのように見えてしまったりと、一生懸命なのにどこか抜けて見える、報われなさを感じさせる、コミカルさと哀愁を思わせる存在感……。

 そう聞いて思い浮かべるキャラクターはいないでしょうか。今日、日本のみならず世界で人気が拡大する「ちいかわ」や「おぱんちゅうさぎ」です。

 絶対的な強さや成功を約束されたヒーローより、ままならない自分自身を重ね合わせられるキャラクターが支持される現代。また“王道カワイイ”よりち多少のクセやツッコミどころがある造形に愛着を覚える人が多い時代。マーモットはそんな時流にぴたりとハマる存在なのではないでしょうか。

 マーモットの魅力に時代が気づいた、もしくは時代がマーモットに追いついたのです。

※ ※ ※

 その他SNS上では、カワウソ、プレーリードッグ、ハリネズミ、チンチラ、ハダカデバネズミ、オオアリクイなど、さまざまな“マイナー動物”たちが固有のファンを獲得しています。

 なかでも、カピバラ、マーモット、チンチラなどが該当する「げっ歯目」への注目度は高く、6月の「夏至の日」にはげっ歯目の動物の人気投票企画が展開されるほどです。

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