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突然ニキビが現れた! 早く治すための対処法を皮膚科の医師に聞いてみた

2022.9.13 LASISA編集部

なるべく早く“にきび”を治したい! できちゃった赤・白・黒の3種のにきびについて、それぞれの対処法を美容皮膚科専門医師の鈴木三奈先生にお聞きしました。

突然できてしまったお肌の天敵にきび! とにかく、なる早で治したい!!突然できてしまったお肌の天敵にきび! とにかく、なる早で治したい!!

 突然できてしまった大人ニキビ(つまり、吹き出物)。お肌の変化は内臓から、と言われています。

 最近そういえば…振り返るとちらほら思い当たる原因はいくつもある…。でも今いろいろと忙しいし、人にも会うからとにかく今! なんとかしたい~!

 焦る気持ちは分かりますが、お肌の不調は、アナタの予定を待ってはくれません。

 なるべく早くにきびを直したいアナタへ。赤・白・黒の主に3種のにきびについて、対処法を美容皮膚科専門医師の鈴木三奈先生にお聞きしました。

突然できてしまったにきび。このにきびは一体ナニモノ?

 にきびは見た目から、赤・白・黒の3種類に分けられます。

「赤ニキビ」とは
 化膿して膿がたまったにきびです。痛みがあったりして気になりますが、触らずにいましょう。

「白ニキビ」とは
 毛穴に皮脂がたまったにきびです。

「黒ニキビ」とは
 毛穴の皮脂が皮膚の外にでてきて空気に触れて黒くなったものです。

 白ニキビや黒ニキビは、触ると赤ニキビになるので要注意です!

それぞれのにきびを治すための第1ステップ

東京ブランシェクリニックの医師、鈴木三奈先生東京ブランシェクリニックの医師、鈴木三奈先生

◯じんじんする痛みを伴う「赤ニキビ」

触らず、抗菌薬の外用剤を塗布するのが最善策!

 赤ニキビは、アクネ菌が増えて、炎症をおこすため赤く化膿します。手で触る、つぶすのは避けた方がよいので、すぐに皮膚科にかかるのが得策です。

 皮膚科で処方されるのは抗菌薬。この抗菌薬とは、アクネ菌を殺菌する、クリンダマイシン(商品名=ダラシンTゲル)、ナジフロキサシン(商品名=アクアチム軟膏)、オゼノキサシン(商品名=ゼビアックスローション)、ゲンタマイシン(商品名=ゲンタシン軟膏)といった抗菌剤のこと。

 皮膚科で処方されたら、2~3カ月は継続して使用することが大事です。

 また、これらの抗菌薬と一緒に使う薬もあります。角質をはがし、角栓を防ぐ効果のある過酸化ベンゾイル(商品名=ベピオゲル)や、毛穴詰まりを防ぐアダパレン(商品名=ディフェリン)です。

 たくさん赤ニキビができてしまった、なかなか治らない、痛みがひどいなどにはどうしたら良いのでしょうか?

鈴木先生:

「にきびの状態によって処方も変わるので、自力で治そうとせず、皮膚科にかかってください。抗菌薬(ミノマイシン、ビブラマイシン)の内服も併用するとよいのです」
筆者が過去、皮膚科にかかった時に処方された薬剤。筆者が過去、皮膚科にかかった時に処方された薬剤。

◯ポツポツ突起もある「白ニキビ」

皮膚の新陳代謝をたかめる外用剤を塗布しましょう!

 もちろん皮膚科での処方となり、その外用薬はディフェリンゲルが良いとされます。過酸化ベンゾイル(商品名=ベピオゲル)は角質をはがし角栓を防ぐ効果が、またアダパレン(商品名=ディフェリン)は毛穴詰まりを防ぐため、効果があるのでこちらも処方されます。

鈴木先生:

「白ニキビは毛穴に皮脂がたまることでできるので、日常的にはピーリング剤(AHAつまりαヒドロキシ酸、DL-リンゴ酸、サリチル酸、乳酸、グルコール酸)の含まれた洗顔料で、一日2回洗顔することが良いでしょう。洗顔後はしっかり保湿をすることも大事ですね」

 ちなみに、気になるけれどついつい触ってしまったり、つぶしてしまうなどは避けたほうが良いとのことです。悪化して赤ニキビに…なんて嫌ですね。

◯肌がくすんでシミにも見える「黒ニキビ」

正しい方法で黒い角栓をとって、抗菌薬の外用剤を塗布するのが早く治るコツ!

 お風呂上がりに洗顔した後、毛穴が開いている状態で、清潔にした指の腹でにきびの周りを押すと黒い角栓が取れます。この時無理に押さないように!

 その後は白ニキビと同じ処方薬(角質をはがし角栓を防ぐ効果の過酸化ベンゾイル、また毛穴詰まりを防ぐアダパレン)を塗布します。

 黒ニキビは白ニキビと同じく、角質がはがれにくくなり、毛穴が詰まりやすい状態でおこります。

 ちなみに、角栓を取るコスメや機器など多数ありますが、鈴木先生曰く、あまり頼らないほうが良いとのこと。

鈴木先生:

「スクラブ入りの洗顔料や、指や器具で角栓を押し出すと、毛穴にダイレクトに負担がかかり、角質がはがれにくくなり、さらに毛穴が詰まるのでお勧めしません。

 一番良いのはピーリング剤で角質をはがれやすくし、水流で角栓を吸引するのが良いです。こちらはクリニックでの施術となります。その後はしっかり保湿してください」

にきび治療の第2ステップ

皮膚科に行って処方してもらいましょう皮膚科に行って処方してもらいましょう

 第1ステップで皮膚科に処方された薬剤をいつまで続けたら良いのでしょうか?

鈴木先生:

「赤、白、黒にきびもすべて2~3カ月続けてください。もちろんファンデーションをつけてもよいですが、クレンジングをすること。またセルフケアで悪化することがあるので、注意してください」

にきびができないお肌になりたい!

やっぱり洗顔は大事!やっぱり洗顔は大事!

 にきびなしのツルッとしたお肌になりたい…そのためには、どうしたらよいでしょうか?

鈴木先生:

「市販のアイテムでピーリング剤の入っている洗顔がおすすめです。日常的に洗顔をすることで、皮膚の新陳代謝が高まり皮脂が毛穴につまりにくくなります」

◯日常生活において気をつけたいこと、は以下の通り:

・紫外線の浴びすぎに気を付ける
・睡眠をとる
・甘いもの脂っこいものを控える
・ビタミンCなどのサプリメントをとる

 一日100mgを目安に市販のサプリメントを取るのも良いとのこと。また皮膚科ではシナールという内服薬も処方されます。取りすぎても尿中に排出されてしまうので、鈴木先生によると“上限摂取量はない”とのことでした。

 にきびってできてしまうと気分がブルーになってしまうもの。治るまでしばらく気になってしまうし…とにかくも早く治したければ皮膚科にかかることが一番良いそうです。

 正しい対処法で、皆さんお大事にしてくださいね。

 鈴木三奈

東京ブランシェクリニック。医師。  美容皮膚科、保険診療の皮膚科の経験などあわせて13年ほどあり、ニキビの治療経験も多い。またにきびの治療にも多く関り、美容機器の知識も豊富である。患者様のお悩みによりそった治療を信念としている。 ニキビ治療、ニキビ痕の治療も得意としている。

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