見たら一つは欲しくなる…「かわいい文房具」増殖中♡ マステ、シール、スタンプ、カラーペン!
2024.1.5 LASISA編集部
【キングジム】コト消費に見いだすアナログ人気
![カードサイズのマスキングテープ「KITTA」も人気シリーズの一つ](https://lasisa.net/wp-content/uploads/2023/12/231221_stationary_02.jpg)
オフィス用品、事務用品などを手掛けるキングジム(東京都千代田区)は「スタイル文具」と呼ぶデザイン性の高い商品を数多く展開しています。
ブランド名は「HITOTOKI」。ほんの一手間を加えることで暮らしの中の“ひととき”が楽しくなる文房具を――というコンセプトで2017年に立ち上げました。これは「カメラ女子」などサブカルチャー的な文化が再流行していた時期とも重なります。
例えば貼ってはがせるマスキングテープ「SODA」は、太さ10~30mmの4種類で合計80種類近くのデザインをが展開されています。水彩画のように繊細な植物画や、コミカルな表情の動物、レトロなムードただよう少女、カラフルなスイーツなど、女性ユーザーを中心に心くすぐられるデザインが豊富です。
同社の広報担当者は、
「かわいい文房具はこれまでも市場にありましたが、2015年に発売した当社の『オトナのシールコレクション』や2016年に発売開始した切れてるマスキングテープ『KITTA』が好評を得たことで、大人も欲しくなるようなデザインを求めている人は多いのではと社内で検討し、商品点数を増やしてきました」
と説明します。
同社の従来の主力商品は、どこのオフィスでも見掛けるあの分厚いファイル「キングファイル」。しかしペーパーレス化などの影響で売り上げは近年、全盛期の半分ほどにまで落ち込んでいました。
一方、ペンやメモ帳、付箋といった手近な事務用品は、会社が一括して購入する職場であっても、あえて好みのものを自分で選んで買う人が少なくないという傾向に着目。「持っているだけ嬉(うれ)しくなったり、もっと集めたくなったり、使うほどに愛着が湧いたり……」というHITOTOKIのブランド・コンセプトに落とし込んでいきました。
「デジタル時代とは言われますが、だからこそ『アナログで残していきたい』と考える人はむしろ増えていると感じます。
特に近年は“コト消費”などと呼ばれる、体験に価値を置く消費のスタイルが注目されているので『体験したものを記録に残しておきたい』『スマホのカメラロールに埋もれさせるのではなく、好きな写真を手帳に貼っていつでも見返せるようにしたい、シールなどでかわいくデコりたい』という考える人は多いのは自然なことではないでしょうか」(同担当者)
文房具は一つ一つが比較的安価のため、主力商品の売り上げ減の全てを補うことは難しいですが、デジタルメモ「ポメラ」をはじめとする電子文具と併せて「売行きは好調」(同担当者)だと説明します。
recommend
こちらもおすすめ