最大の数字を持つ国道は「507号」、でも日本に存在する国道は459路線?“欠番”国道の意外な歴史
2025.4.27 LASISA編集部
日本に数多く存在する「国道」。国道には「国道1号」のように番号が振られていますが、実はそのうちのいくつかは“欠番”になっていました。なぜ欠番があるのでしょうか?
国道にはなぜ“欠番”が存在するのか…? 知られざる道路の歴史を紹介

2025年5月のゴールデンウィーク(GW)。4月26日から始まり、平日の4月28日・4月30日・5月1日・5月2日を有給休暇にすると11連休になるため、車でのお出かけを計画している人も多いのではないでしょうか。さて、今回は車にちなんで「国道」の豆知識を紹介します。
日本に数多く存在する「国道」。国道には、高速自動車国道と一般国道の2種類があり、管理者は国の機関である国土交通省です。国道には「国道1号」のように番号が振られていますが、実はそのうちのいくつかは“欠番”になっていました。なぜ欠番があるのか、詳しく見ていきましょう。
国道には48もの“欠番”があった
日本に走る国道は、東京都・日本橋と大阪府の梅田間を結ぶ「国道1号」から番号のカウントがスタート。現在1番大きい番号である国道507号は、沖縄県の糸満市と那覇市間に存在しています。
単純に考えると、国道は「全部で507路線ある」と思ってしまいますよね。しかし実際には、現在日本に存在する国道の数は459路線だけ。実は59~100号と109~111号、そして214~216号の国道は存在していないのです。
国道59~100号が欠番となっている理由
まず、国道59~100号が欠番となっている理由には、「一級国道」と「二級国道」の区別が関係しています。これは1952年の道路法施行時に導入された区別方法で、一級国道には1~2桁の番号、二級国道には3桁の番号が付けられていました。
1964年に道路法改正によりこの区別方法は廃止となりましたが、1964年以降、新たに指定された国道には3桁の番号が付けられるように。そのため一級国道の番号として余っていた59~100号は埋まることがなく、現在も欠番のままとなっているのです。
道路階級の変動で欠番になることがある
そして過去には存在していたが、道路階級の変動により現在は欠番となっているのが国道109~111号、そして214~216号の6路線です。これらは1963年に全て消滅した路線。二級国道であった109号は、108号の一部が一級国道47号に昇格した際に、108号の残り部分と統合・吸収されました。また110号は一級国道48号に昇格、111号は一級国道45号へと昇格。214~216号は統合されたのち、一級国道57号に昇格となった過去があります。
国道に“欠番”がある理由には、道路法改正や道路階級改正などが絡んでいました。自分がよく使う国道の歴史を調べてみると、まだ知らない面白い事実が見つかるかもしれませんね。
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