サービスエリア、パーキングエリアはどうやって区別する? 高速道路の意外なルール
2025.4.26 LASISA編集部
高速道路をドライブするとき、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に立ち寄ることは、移動中の楽しみのひとつ
「SA」と「PA」の違いって?

<その他タイトル案>
トイレしかないサービスエリアも存在する? 高速道路の「SA」「PA」の意外な分け方のルール
高速道路をドライブするとき、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に立ち寄ることは、移動中の楽しみのひとつでもあります。美味しいご当地料理や珍しいお土産などは、旅の気分を盛り上げてくれますよね。しかしここで気になるのが、「SA」と「PA」の違い。一体何が違うのでしょうか?
そもそも明確な区別はない?
一般的に「SA」と聞くと、駐車スペースやトイレのほか、飲食店や土産物屋、ガソリンスタンドなどが設置されている施設の様子を思い浮かべる人が多いはず。一方の「PA」は、駐車スペースとトイレのみのシンプルな施設という印象がありますよね。
NEXCO東日本のWEBサイト「ドラぷら」でも、「SAは、人と車が必要としているサービスを提供できる休憩施設」、「PAは、ドライバーの皆さんの疲れや緊張をとるためのサービスを提供している休憩施設」と少し抽象的に説明されています。実は、SAにはどのような施設を置く、PAにはどのような設備を置くといった決まりはありません。
逆に、ルールとして決まっているのが各エリアの距離。高速道路ではドライバーの安全のために「SA」は50kmごと、「PA」は15kmごとに設置されるというルールが存在します。
そのため、なかには一般的な「SA」「PA」のイメージとは異なる施設も。例えば日本海東北自動車道の豊栄SAは、「SA」でありながら自販機とトイレだけの無人運用施設です。豊栄SAが開設されたときに周辺に他のサービスエリアがなかったため、距離のルールに基づき「SA」とされました。ところが利用者が少なく、商業施設は採算がとれないため設置されず、パーキングエリアのような施設になったのです。
逆にサービスエリアのようなパーキングエリアも。関越自動車道の三芳PAは、もともと「PA」として開設されました。しかし同施設が東京に近く利用者が多かったため、たくさんの飲食店や土産物屋などの商業施設が設置され、現在は「SA」のような賑わいになっています。
また、一度「SA」「PA」と決まった名称は、提供するサービスが変わっても変更はされないよう。そのため、豊栄SAや三芳PAはこのままの名称で残り続けるものと思われます。
意外と知らないことも多い高速道路や交通の裏側。意外なルールが他にも存在していないか、調べてみると面白いかもしれませんね。
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