高速道路沿いに「ラブホ」が多い理由…今さら聞けない「モーテル」との関係性についても解説!
2025.4.8 LASISA編集部
ふと疑問に思ったことはないですか? 高速道路沿いに「ラブホ」が多い理由が気になる! ラブホテルとモーテルの違いについても解説。
ノスタルジックにすら感じさせる“高速道路とラブホの関係”

ドライブ好きな人はきっと、一度や二度疑問に思った経験があるのではないでしょうか……「高速道路付近にラブホテルが多いのは一体なぜ?」と。都心から離れるほど殺風景な高速道路の景色に反して、ド派手な外観のラブホテルは、異様な雰囲気を漂わせており、どこかノスタルジックな雰囲気にさせられるなんて人もいるのではないでしょうか。
ラブホテルは「風俗営業法」という法律に基づいていることから、建てるためにはクリアしていないといけない条件がいくつか存在します。高崎市の公式サイトに掲載される「ラブホテル建設規制条例」によると、商業地域をはじめ学校、博物館、図書館、公民館など教育に関する施設の周辺は禁止されています。そのほかにも、公園や緑地を含む広場、病院及び診療所、児童福祉施設、障害者支援施設といった施設の周辺は禁止区域とされていました。
このような規定を踏まえると、高速道路のインターチェンジ付近は、住宅を含む公共施設が少ない点や、用途地域が指定されていないといった点から、ラブホテルが建てやすい傾向にあると言えます。
「ラブホ」と「モーテル」の違い
日本ではラブホとモーテルの認識がごっちゃになっている人も多いという印象があります。どちらも通常のホテルより宿泊料金が割安、幹線道路、高速道路などの近くに位置しているといった共通点から、ラブホ=モーテルというイメージを持つ人が多いことも納得なのですが、この2つはコンセプト自体に大きな違いがあります。
モーテルは、「motorists’ hotel」の略で、主に幹線道路沿いに建つ宿泊施設を示しており、1920年代に米国での高速道路網整備に伴い、長距離の自動車旅行が一般化していく中で急成長したと言われています。ターゲットにする利用者は、“自動車で旅行する人向けのホテル”とされています。一方のラブホテルは、その名の通り“恋愛関係にあるカップル”のための休憩や宿泊施設とされています。
日本“初”のモーテルであり、ラブホテルとしても知られる「モテル北陸」は、石川県加賀市に昭和38年に創業されました。創業当初はドライブ帰りの宿泊客を見込んでいたそうですが、実際の利用者はカップルが多かった背景などを踏まえても、日本でラブホとモーテルがごっちゃになる人が多い理由も理解できるのではないでしょうか。
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