知らない人が多すぎる!? “節税” できる健康管理【セルフメディケーション税制】は…、使わないと損!
2025.3.29 奏かえで
健康管理をしながら節税もできる「セルフメディケーション税制」をご存じですか? 知らない人は少なくないはず。FPの筆者が分かりやすく解説します!
市販薬の購入費用を控除できる

健康管理をしながら節税もできる「セルフメディケーション税制」をご存じでしょうか? 知らないという人は少なくないかもしれません。この制度を活用すると、市販薬の購入費用を確定申告で控除できるので、医療費の負担を軽くできます。しかし、対象となる薬や利用方法を正しく理解しておかないと、せっかくのメリットを生かせません。
この記事では、セルフメディケーション税制の仕組みやメリット、医療費控除との違い、活用法をファイナンシャルプランナー(FP)が分かりやすく解説します。家計の節約と健康を両立させたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
セルフメディケーション税制とは? 仕組みとメリットを解説
セルフメディケーション税制は、健康管理や予防医療を支援する制度です。2026(令和8)年12月31日までに購入した特定の市販薬の費用を、医療費控除の特例として申請でき、税負担を軽くできます。
具体的には、1年間で購入した対象医薬品の合計金額が、1万2000円を超えた分を所得から控除できます。対象となるのは、次の市販薬です。
・スイッチOTC医薬品(処方薬から市販薬に転用された医薬品)
・スイッチOTC医薬品と同じ効能、効果がある一定の医薬品
これら商品の一部には、パッケージに対象医薬品であることを示す識別マークが付いています。また、購入するとレシートに星印が付くなど、控除対象であることが分かるようになっているので、チェックしてみましょう。
セルフメディケーション税制を利用するには条件があり、申告者が「一定の健康維持活動」として次の活動を行っている必要があります。
・健康診査
・予防接種
・定期健康診断
・特定健康診査、特定保健指導
・がん検診
これらのうちどれかを行っていれば、条件を満たしたことになります。
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
recommend
こちらもおすすめ