痛すぎて悶絶…!!!【こむら返り】 ならないために見直すべき “生活習慣” とは? 作業療法士 が解説《後編》
2025.3.25 奏かえで
夜中に突然の激痛……! 「こむら返り」が起きないために、生活習慣や食生活を見直してみましょう! 作業療法士が詳しく解説します。
生活を見直せば予防につながる?

夜中に突然起こると、目が覚めてしまうほどつらい「足のつり(こむら返り)」。足がつる原因や痛みを和らげる対処法に加えて、予防につながる生活習慣のポイントを作業療法士が解説します。しっかり対策して、夜中のつらい痛みとサヨナラしましょう。
足がつる原因と対処法のまとめ
足のつりは「こむら返り」とも呼ばれ、ふくらはぎの筋肉がけいれんして起こります。筋肉はセンサーや神経によって縮んだり緩んだりを調節していますが、この機能が乱れると異常な収縮が起こり、強い痛みが生じます。
足がつる主な原因として考えられているのは、水分やミネラル不足、筋肉疲労、血行不良などです。
ふくらはぎがつったときは、膝を伸ばしたままつま先をすねに向けて引き上げ、ふくらはぎをゆっくり伸ばしましょう。縮んだ筋肉が伸びて、痛みが和らぎます。すねがつった場合はつま先を下に突き出すようにして、ゆっくりとすねを伸ばしてください。
足がつる原因は日常生活にある? 見直すべき習慣
足がつるのを予防するには、日常生活で次のポイントを意識してみましょう。
・バランスの良い食事を心掛ける
筋肉がスムーズに動くには、カルシウムやマグネシウム、カリウムといったミネラルが必要です。れらを含む次の食品を摂るようにしましょう。
カルシウム: 牛乳、チーズ、小魚など
マグネシウム: ほうれん草、ナッツ、豆類など
カリウム: バナナ、トマトジュース、カボチャなど
ただし摂取量に制限がある人は、医師の指示に従ってください。
・水分補給を忘れない
水分不足は足がつる大きな原因の一つです。特に汗をかきやすい夏、運動や睡眠時は、意識して水分補給しましょう。
・水分補給のポイント
運動前後や寝る前に、コップ1杯の水を飲む習慣を付ける
スポーツドリンクなどで水分とミネラルを同時に補給する
日中もこまめに水分を摂る
アルコールやカフェインを含む飲み物は、利尿作用があるので逆効果です。日頃から意識して水分を補い、足がつるのを防ぎましょう。
・適度な運動を取り入れる
運動不足になると筋力が低下し、足がつりやすくなります。予防のためには、無理なく続けられる運動を習慣にしましょう。
おすすめの運動
・ウオーキング
・スクワット
・かかと上げ
特に、かかとを上げ下げする「かかと上げ」は座ったままでもできるので、仕事の休憩時間やテレビを見ながら手軽に取り組めます。また、アキレス腱を伸ばす要領で、ふくらはぎの筋肉をしっかりストレッチするのも効果的です。
・血流を促す
寒さによる冷えや長時間同じ姿勢を続けると、血流が滞り足がつりやすくなります。体を冷やさない工夫や、こまめに体を動かすことを意識しましょう。
冷え対策:レッグウォーマーを着用する、湯たんぽで布団を温める
血流促進:デスクワークの際は1時間に1回は立ち上がり、足を動かす
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
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