夜中に激痛…!!!【こむら返り】なぜ起きるの(泣)? 原因&すぐできる対処法を、 作業療法士 が解説《前編》
2025.3.25 奏かえで
夜中に突然起こる、足がつる現象「こむら返り」。どうして起こるの? 対象法は? 作業療法士が詳しく解説します。
痛みを和らげる方法は?

夜中に突然、足がつって激痛で目が覚めた経験はありませんか? 「こむら返り」とも呼ばれるこの症状は筋肉の“けいれん”によるもので、体の状態や生活習慣が大きく関係しています。本記事では、足がつる原因と痛みを和らげる対処法について、作業療法士が解説します。
足がつる原因とは?
「足がつる」とは足の筋肉、特にふくらはぎの筋肉が突然収縮して硬直する現象です。
私たちが体を動かすとき、筋肉は縮んだり緩んだりをバランスよく繰り返しています。これを調節しているのが、筋紡錘(きんぼうすい)や腱紡錘(けんぼうすい)といったセンサーと神経です。
しかし、これらの調節機能がうまく働かなくなると、筋肉が異常に縮んでけいれんを起こし、強い痛みが生じます。これが「足がつる」「こむら返り」と呼ばれる状態です。
足がつるメカニズムは、まだ完全には解明されていません。しかし、いくつかの原因が考えられており、これらが重なることでけいれんが起こるとされています。
主な原因は、次のとおりです。
・水分やミネラル不足
筋肉の収縮と弛緩(しかん)には、水分やカルシウム、マグネシウム、カリウムなどのミネラルが欠かせません。これらが不足すると、筋肉の調節機能が不安定になり、足がつりやすくなります。
運動や暑さで汗をかいたときや、寝ている間に足がつる場合は、水分やミネラルが不足している可能性があります。
・筋肉疲労
運動や立ち仕事などをした後に、足がつった経験はありませんか? これは筋肉が疲れて、調節機能の働きが弱まるためと考えられています。
運動不足で筋肉が硬くなっていたり、加齢による筋力低下があったりすると、足がつるリスクがさらに高まります。
・血行不良
血行不良も足がつる原因のひとつです。血流が滞ると、筋肉に十分な酸素や栄養が届かず、けいれんが起こりやすくなります。
長時間同じ姿勢を続けたり、体が冷えたりしないよう注意しましょう。
・その他の要因
足がつる原因として、次のものも考えられます。
病気(糖尿病や動脈硬化など)
妊娠
加齢
薬の副作用 など
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
recommend
こちらもおすすめ