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お祝い事だけじゃない…3月3日【ひな祭り】厄払い・魔除けの意味があるって知っていた?

2025.3.3 夏木紬衣

3月3日は「ひな祭り」です。お祝い行事のイメージが強いですが、実は厄払い・魔除けの意味があることを知っていますか? ひな祭りに込められた意味に迫ります!

「ひな祭り」には厄払いの意味が込められていた!?

「ひな祭り」には厄払いの意味が込められていた!?「ひな祭り」には厄払いの意味が込められていた!?

 3月3日の「ひな祭り」に向けて、立春から2月中旬ごろに飾りはじめる「ひな飾り」。女の子の成長と健康を願うために飾られるひな飾りの歴史をさかのぼると、厄払いや魔除けの意味が込められていることが分かります。それらの詳細について解説していきます!

 ひな祭りの3月3日は「上巳(じょうし)」の日と呼ばれ、奇数が重なる「縁起の悪い節目の日」を意味しています。そこで邪気を払うための行事として始まったのがひな祭りでした。

 人形(ひとがた)または形代(かたしろ)と呼ぶ草木や和ら紙で造られた形に、自分の災厄を移して海や川に流す祓いの行事と、平安時代に始まるお人形遊び(ひいな遊び)が、長い年月をかけて結びつき、女の子の健やかな成長を願う現在のひな祭りの形になったと言われています。

「ひな飾り」に使われる花木に込められた意味

 ひな祭りは厄払いの行事として始まったため、雛飾りに使われる花木にも厄除けの意味が込められています。

(1)桃の花
 中国や日本の神話にたびたび登場し、縁起のいい花として知られる桃の花。ひな祭りを「桃の節句」というように、密接に関わっています。桃色に染まる華やかで愛らしい桃の花は、魔除けや長寿を意味する神聖な花とされています。

(2)橘
 柑橘類の一種である橘は、日本で古くから野生している固有の柑橘です。一年を通じて緑色の葉をつけて黄色い実が長い間残ることから、縁起物として雛飾りに添えられています。

(3)桜
 お祝いの場で桜湯や桜酒が振る舞われるように、縁起のいい花として知られる桜。魔除けと邪気払いをしてくれる力があるとされています。

ひな祭りに食べるといい縁起物

(1)ちらし寿司
 れんこんやえびなど、縁起物食材の詰め合わせとも言えるちらし寿司は、ひな祭りの日に欠かせない行事食です。それぞれ入っている具材には意味が込められています。「れんこん」はいくつか開いた穴から“先の見通しがきく”、「えび」は背中が丸くなった姿から長寿・縁起のいい赤色、「錦糸卵」は黄金色のような黄色から金運、「豆(さやえんどう)」は“マメに働く”ことから仕事運や健康運の上昇を意味しています。

(2)ひし餅
 緑・白・赤(桃色)の3色に彩られたひし形のお餅は、ひな祭りを象徴する食べ物のひとつ。緑は「厄除け」、白は「子孫繁栄」、赤は「魔除け」の意味が込められ、3色が重なることで「雪の下には新芽が芽吹き桃の花が咲いている」という春の情景を表しています。

 ひし形の理由は、正月に宮中で食べられる「菱はなびら餅」を模しているため。そのほかに菱の実を食べることで千年も生きたという仙人の話にちなんでいるとの言い伝えもあり、ひし形の理由は諸説あります。

(3)ひなあられ
 ひな祭りならではのお菓子で知られる「ひなあられ」は、ひし餅と同じ緑・白・桃色に黄色が加わる4色で彩られることで、一年の季節を表しているとされています。桃色は草花が芽吹いて美しく咲く春、緑は新緑の活力あふれる夏、黄色は紅葉の秋、白は雪が降り積もる冬を連想させる色になっています。一年を通じて女の子が健やかに成長しますように、という意味が込められています。

【まとめ】
 ひな人形を飾ったりちらし寿司を作ったりなどの行事食を味わうことは、厄払いや魔除けにつながる行いとも言えます。また、ひな人形を飾り忘れたままひな祭りの3月3日を迎えないように気を付けてくださいね。

美容&ライフスタイル系ライター 夏木紬衣

美容や食など、くらしにまつわるテーマを中心にコラムを執筆。 好きなものや思い出をNotionにまとめがちな記録魔。パンとコーヒーラバーなので週末のパン屋・カフェめぐりがいとしの時間。化粧品検定1級、化粧品成分検定1級を有する。

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