意中の相手とデートできる?Netflixリアリティシリーズ「オフライン ラブ」3〜4話、ウィッシュレターが生む“運命のデート”とは
2025.3.2 北村有
Netflixの恋愛リアリティショー「オフライン ラブ」3〜4話を考察! 10人の参加者たちがついに一堂に会し、新たなルール「ウィッシュレター」が導入、恋の行方はどう動くのか……。
早くも三角関係の予感?

「このデート、運命? それとも策略?」現在配信中のNetflixの恋愛リアリティショー「オフライン ラブ」3〜4話では、10人の参加者たちがついに一堂に会し、新たなルール「ウィッシュレター」が導入された。これは、意中の相手を一日限定のデートに誘える特別な手紙。しかし、手紙を受け取った側は拒否できないという仕組みが、恋の駆け引きをさらに複雑にしていく。偶然と戦略が交錯する展開のなか、誰が誰を選び、どんなカップルが生まれるのだろう?
俳優のトウコ(24)は、これまで交際経験がないことを隠さずオープンにしている。そんなトウコが俳優・モデルのユウダイ(24)と出会った瞬間のリアクションは、まさに「恋に落ちる音がした」というやつだ。一緒にカフェでお茶をするのも、並んで歩くのも「初めて!」を強調しまくり。その気持ちの真っ直ぐさは微笑ましさも感じるけれど、果たしてユウダイの本心は……?
デート中のユウダイは、これといって迷惑そうな素振りを見せているわけではない。トウコが楽しんでいること、喜んでいる姿を見てシンプルに「よかった〜」と思っているだけのようにも見える。
でもそれって、令和ロマンの二人や小泉今日子らMC陣も言っているように、よくできる営業マンの仕事っぷりに似ているのだ……。ユウダイからパラグライダーをしようと誘ってはいるけれど、あくまでウィッシュレターによるデートに一緒に行けないことのお詫びなんだろうな、と思ってしまう。
視聴者もお気づきかもしれない。きっと、たぶん、ユウダイは俳優のナナミ(25)に惹かれているのでは……? 一緒に長い時間を過ごしたトウコよりも、ウィッシュレターを渡すためやっとナナミに会えたときのユウダイのほうが、相当嬉しそうなのである。この温度差、トウコにとっては悲しい結果になってもおかしくない。
そんなナナミは、芸人のケンスケ(24)とデートしており、なんともかわいらしいカップルで良い感じなのである。ケンスケはユウダイとも仲が良い。なんてったって、二人っきりでスイーツを食べに行く仲だから。ユウダイの本心は、まだ3〜4話の時点ではハッキリ見えてこないけれど、トウコが醸し出す独特の空気感はあまり良い方向に転ばなさそう。
ユウダイとトウコ、デート中の雰囲気は終始和やかだった。しかし、ユウダイがナナミを気にしているのも事実。トウコの一直線な想いが、これからどう展開していくのか。そして、ユウダイの心はどこへ向かうのか。
手を繋いだのは運命か、それとも……

さまざまな方面へとんでもない火の粉を飛ばしまくりそうな「ウィッシュレター」。このシステムを使い、最年少の恋愛マスター・ミミ(20)は元水球日本代表のアツシ(30)を誘った。
しかし、彼女は初日にモデルのショウ(22)と出会っていて、強い運命を感じている様子もある。さらには好きなタイプを聞かれたときに「ヒゲのある人」と答えるなど、アルの存在も意識しているように見える。果たして、ミミの気持ちはどこに向かっているのか?
デート中のミミは、相変わらず明るく、誰といてもいつだって楽しそう。それでもアツシといる間は、彼が「(夜寝る前の時間などに)寂しくなったりしたら、好きって言ってもいいんじゃないかな」などと言うのに合わせて「じゃあ今日がそうなったらいいね」と開けっぴろげに言ったりして、なんとまあ駆け引きの上手さが際立ちまくっている。
ここまでくると、薄着でデートにやってきたのもある種の計算の上では? 実際にアツシは寒そうにしているミミを気遣って、何度も上着を貸してあげていたし……なんて、勘繰りたくなるくらいにミミは策士である。
それに対して直球勝負のアツシ。ミミと過ごした時間を大切にしながらも、ライバルになりそうなダンサーのアル(30)に対し「ミミはヒゲのある人がタイプだと言っていた」と正直に伝えるなど、フェアな姿勢を崩さない。さすがのスポーツマンシップである。ミミと過ごした時間は楽しかったようだけど、彼女の気持ちが誰に向いているのか、まだ確信は持てていないみたい。
視聴者の誰もが気になっていることだと信じているが、ミミとアツシがデートの終盤、手をつなぎながら帰ったのは……あれはどれくらいの熱量の結果? いわゆる脈アリとみなしていいのか? ミミくらいになると「手を繋ぐくらい普通だよね?」と思っていそうだから怖い。
素直で正直な恋がいちばん尊い
ナナミとケンスケのデートは、おそらくこの「オフライン ラブ」でもっとも計算や駆け引きのない、純粋で微笑ましいピュアなデートなんじゃないだろうか。
特に印象に残るのは、ケンスケの素直さ。「手紙をもらえてうれしかった」としながらも、「手紙がなくても昨日誘っていたと思う」とまっすぐにナナミへ伝える場面には、思わず応援したくなるかわいさがある。ケンスケは感情がすぐに顔に出るタイプで、ナナミに対する好意も隠さず、そこにはまるで少年のような無邪気さしかない。そんなケンスケの素直な一面を、ナナミも好ましく思っているように見える。
二人のデートは終始穏やかで、手紙のやり取りができるレターラウンジ「メゾン・マルゴー」で待ち合わせの約束をするなど、今後も関係を深めていきそうな予感。しかし、ここで気になるのが、ナナミをめぐる三角関係の兆し……。ユウダイもナナミを誘っているので、ケンスケのまっすぐな想いがどこまで届くのかが気になるところ。
ピュアで正直者同士のナナミ&ケンスケに幸せな結末を! と祈りたいが、デジタルデバイスがないためにコミュニケーションにラグがある環境で、どれだけ彼らの思いがスムーズに届くだろうか。
【Netflixリアリティシリーズ「オフライン ラブ」世界独占配信中 (全10話)】
ライター。2019年に独立。主に映画やドラマ関連のレビューやコラム、インタビュー記事を担当。主な執筆媒体はtelling, / ぴあWeb / CYZO ONLINE / TRILL / LASISAなど。映画館と純喫茶が好き。
recommend
こちらもおすすめ