《唐揚げ屋さん》と《タピオカティー》の共通点とは…? 減りつつある“倒産”、リピーター獲得に成功か[帝国データバング調べ]
2025.2.5 LASISA編集部
コロナ禍でブームとなった「唐揚げ専門店」。2023年は反動で倒産が相次ぎましたが、2024年はその勢いが鈍化したとのこと。調査会社の解説を紹介します。
“唐揚げ倒産”の件数、前年の4割ほどに

調査会社の帝国データバンクが2025年2月4日(火)、「唐揚げ専門店」の倒産発生状況についての調査・分析結果を発表。2024年の倒産軒数は前年比約40%減少しました。
前年比9倍もの倒産件数を記録した2023年は、競争の激化や原材料高騰によって小規模店が淘汰された格好でしたが、2024年は過当競争がやや緩和したものとみられます。コンビニ唐揚げとの価格差縮小や差別化戦略などが奏功して、生き残った店はリピーター獲得に成功したものと、同社は分析。また「唐揚げはブームから定着へ移行しつつあるが、新たな持ち帰り・中食ビジネスや食品スーパーなどとの競争をどのように制するか、注目される」ともコメント。引き続き業界動向を注視していく構えです。
唐揚げ専門店は2020年からの新型コロナ禍でテイクアウト需要が高まり、参入コストの低さやオペレーションの簡便さなどを背景に大手チェーンから個人店まで相次いでビジネス参入。しかしコロナ禍の収束に伴いテイクアウト需要が縮小するなど経営環境が変化したことにより、小規模店などが厳しい経営判断を迫られていました。
一方、リピート客を獲得に成功した専門店などが見られることから、同社は「急激なブーム拡大と縮小を経験しながらも定着したタピオカティーと同様、ブームから定着へと移行する様相を呈している」と分析しています。
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