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お肌の専門医に聞く! 肌悩み別“フェイスパック”の選び方

2022.4.18 LASISA編集部

気軽に取り入れられる美容アイテムとして欠かせない“フェイスパック”ですが、数多くの商品から自分の肌質に合うものを選ぶのもひと苦労。今回は、お肌の専門医に肌悩み別フェイスパック選びのポイントや正しい使用方法を伺いました!

コロナ禍以降の“おうち美容”に変化はあったのだろうか?

※スリーエム株式会社調べ

 おうち時間が増えたことから、自宅で手軽に取り入れられる美容習慣として、“おうち美容”に注目している方がいるようです。

 その中でも男女問わず、気軽に始めやすいのがフェイスパック。実際、フェイスパックをする回数が増えた、との声も聞こえています。

 フェイスパックを購入する際に、自分の肌悩みに適したものを選びたいけど、種類が多過ぎて迷ってしまう…そもそもフェイスパックは週に何回やるのが正解? など、お肌の専門医へ、フェイスパックに関する疑問に迫ります。

お肌の専門家にフェイスパックについてお聞きしました!

今泉スキンクリニック 医院長:今泉 明子先生

 今回はフェイスパックに関する疑問について、今泉スキンクリニック医院長の今泉 明子先生にご回答いただきました!

肌のケアをする女性

Q. フェイスパックで得られる効果とは?
今泉先生:
「美容パックは形状も色々ありますが、スキンケアアイテムの中では、即効性が高い事が特徴になります。フェイスパックは使用直後から肌に水分が浸透しているので保水されることにより、潤いとハリが期待出来ます。

 また、美容成分にもよりますが、保水されることにより肌色がワントーン明るくなりくすみの改善も期待出来るとともに化粧ノリもよくなるでしょう」

Q. 使用する頻度は毎日or週に数回?
今泉先生:
「フェイスパックはお悩みや成分によって、推奨する使用頻度が異なります。アイテムによっては毎日使用することで肌に大きな負担をかけてしまう場合もあるため、パッケージに記載されている使用頻度を守りましょう。

 原則として、週2~3回がオススメです。化粧水を使用したローションパックであれば毎日でも構いません」

Q. フェイスパックを装着するベストなタイミングとは?
今泉先生:
「クレンジングと洗顔をして、汚れや不純物を落とした状態で使用します。特にお風呂上がりの毛穴が開いている状態だとベストです。汚れや古い角質が取れやすく、フェイスパックの美容成分の浸透性が高まります。

 入浴後は皮膚の水分が蒸散しやすいため、化粧水をしっかりと与えた後、フェイスパックをするのが望ましいです。

 フェイスパックを外した後も乳液・クリームを使用して油分で美容成分が逃げ出さないようフタをしましょう」

肌悩み別フェイスパックを選ぶポイント

 ひとによってお肌はそれぞれ…ですが、そのお悩みを大きく4つに分けてみました。

 1. 頑固な毛穴とさよならしたい!
 2. 肌のバランスを重視したい
 3. 美白を追求したい!
 4. 敏感肌さんへの注意ポイント

 この4つの質問をもとに、今泉先生からフェイスパックを選ぶポイントを教えていただきました!

頑固な毛穴とさよならしたい!

毛穴のイメージ

Q. 毛穴の開きは、フェイスパックで改善することができますか?
今泉先生:
「黒ずみ毛穴の場合、原因は角栓や産毛によるものです。角栓毛穴を気にしている方や、はがすタイプのフェイスパックを使用している方もいると思います。

 はがすタイプのフェイスパックは詰まった角栓が取れてすっきりする気がしますが、毛穴がぽっかり開いたままになってしまうため、引き締めるタイプの収れん化粧水などでスキンケアを必ず行ってもらいたいです。

 たるみ毛穴の場合は、引き締めと同時に、保湿効果があるものを使用することで肌を内側から押し上げ、キメを整えて、ゆるんで見える毛穴を目立たなくさせる事で改善を図ります。

 開き毛穴の方には余分な皮脂を吸着してくれる洗い流しタイプの“クレイマスク”や“ゴマージュ”なども、汗をかいたり毛穴詰まりがひどい時にはおすすめです」

肌のバランスを重視したい

肌バランスを整える女性

Q. 肌バランスを整えるには、どんな成分がいいのですか?
今泉先生:
「乾燥とオイリーの混合肌は、水分不足が原因のため、保湿力に優れたフェイスパックを使用することをオススメします。成分でいうならば“セラミド”、“ヒアルロン酸”、“ペプチド”配合のものを選ぶと良いかと思います。

 また、ジェル状の洗い流さない塗るタイプのフェイスパックもインナードライ肌にオススメです。

 肌に密着しやすい“バイオセルロースシート”採用など、敏感肌向けの製品が増えています。

 マスクに含まれている美容液のテクスチャーが濃厚でとろみがあれば、液だれの心配もなくシートが密着するため、美容成分も保湿成分もしっかりと肌に届ける事が出来ます」

美白を追求したい!

卵のような美白を目指して

Q. 美白を叶える成分とはなんですか?
今泉先生:
 “トラネキサム酸”や“ビタミンC誘導体”配合のものが美白としては一般的に知られています。

 最近では「白玉注射」でも知られている成分、“グルタチオン”が含まれている製品も人気です。

 肌の代謝を上げてターンオーバーを促進するビタミンEや、美白しながらエイジングケアも叶えてくれる“プラセンタエキス”が含まれているパックも根強いファンがいますね。

 肌のクスミの改善には血流促進して血色の良い肌にしてくれる、炭酸パックもオススメです」

敏感肌さんへの注意ポイント

敏感肌の悩み

Q. 敏感肌さんがフェイスパック選びで気をつけるポイントとは?
今泉先生:
「価格が高いものが優れてお肌に合ってるとは限りません。敏感肌の方がリッチな成分の美容フェイスパックを毎日使用し続けるのは、肌への栄養過多となって吹き出物が出来たりする原因になります。

 また、ホルモンバランスによっても肌が敏感になる時期は普段使いのアイテムですら肌にトラブルを引き起こします。

 炎症が起きているニキビに対してフェイスパックをした場合、さらに炎症を悪化させる恐れがあるため使用には注意して頂きたいです」

 種類も豊富で手軽に購入できるフェスパックですが、肌悩みによって選ぶポイントも様々。

 ぜひ、この機会にフェイスパックの正しい使用方法や選ぶ際のポイントを把握して、自身のお肌と向き合ってみてはいかがですか?

 今泉明子

日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。 聖マリアンナ医科大学を卒業後、皮膚科医として経験を重ねるほか、最先端の美容医療を学ぶため渡米。ニューヨーク ワイル・コーネル医科大学では皮膚の修復・再生にアプローチする「ペプチド」の研究に従事する。 帰国後、都内皮膚科クリニック院長を経て、今泉スキンクリニック(六本木)を開院。 日々診療を行う傍ら、国内外の学会・講演に登壇、世界中のドクターへ注入技術の指導を行うと共に、『ヒアルロン酸注射』『ボトックス注射』治療の啓蒙にあたる。

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