《ヒートショック》は“浴室”“高齢者”だけじゃない! まだまだ若くても気を付けるべき「場所」と「人」とは
2025.1.23 奏かえで
ヒートショックの予防ポイント

高齢者施設では予防のために、室温や湯温、入浴時間などを管理して安全な入浴をサポートしています。家庭では、次のことに気を付けましょう。
・家の温度管理
家の中の環境を整え、各部屋の温度差を10度以内にしましょう。
リスクの高い浴室や脱衣所は、浴室暖房やヒーターを使って暖めておくと温度差を抑えられます。廊下やトイレ、玄関には、小型の暖房器具や断熱マットを敷くといった対策が効果的です。可能なら、外張断熱や二重窓などの断熱リフォームをすると、家全体の保温性が高まるでしょう。
・入浴時の注意点
入浴前の準備として、シャワーや掛け湯で体を温めましょう。
手や足先など、心臓から遠い部分にお湯を掛け、少しずつ体を温度に慣らしていくのがポイントです。浴槽の湯温は41度以下に設定し、入浴時間は10分以内を目安にします。温度計やタイマーを使い、熱過ぎたり長湯になったりしないよう注意してください。
・ヒートショック予報を活用する
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、10~3月に「ヒートショック予報」を公開しています。これは日本気象協会と東京ガスが共同開発したサービスで、一般的な天気予報のように地域ごとの予報を「注意」「警戒」などのアイコンで表示しています。入浴前などにチェックして、リスクが高ければ浴室や室内を暖めるなどの対策をしましょう。
これらの対策でヒートショックのリスクを減らし、寒い冬も安全で快適に過ごせる環境を作りましょう。
<参考資料>
政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
杏林大学医学部付属病院「冬はヒートショックにご用心」
政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
環境省エコジン「健康に良い住まいづくりは、温度を知ることから始めよう」
政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」
東京ガス「日本気象協会と東京ガスが共同開発した「ヒートショック予報」を天気予報専門メディア「tenki.jp」で提供開始」
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
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