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関東と関西では全然別物? 「くず餅」の原材料・食感・表記まで違いを徹底解説!

2025.1.24 LASISA編集部

つるっとのどごしが良く食べやすい和菓子の一つ「くず餅」。しかし関東と関西で、「くず餅」の食感がまったく異なるようです。一体どう違うのでしょうか。

プルプル食感のくず餅は関西限定?

あなたが思い浮かべるくず餅の食感は?あなたが思い浮かべるくず餅の食感は?

 プルプルした食感が特徴の和菓子といえば、くず餅を思い浮かべる人は多いはず。しかし関東と関西で、「くず餅」の食感がじつはまったく異なるよう。地域によってどのような差があるのか、詳しく見ていきましょう。

 関西のくず餅は、見た目が透明でぷるんとした食感のものを指します。呼び方も「葛餅」と漢字で表記するのが一般的。名前の通り「葛(くず)」という植物の根っこを精製した「葛粉」を原材料に使用しています。

 作り方は葛粉を水に溶かしてから火にかけ、粘り気が出てきたら繰り返し練り上げて完成。ちなみに本物の葛粉は希少で精製にも時間が掛かることから、代わりにとうもろこしやじゃがいものでんぷんを使う場合もあるそう。

関東のくず餅は原材料から違った!

 一方関東でくず餅といえば、乳白色でもちもちした食感が特徴ですよね。関西の「葛餅」と区別するため「久寿餅」と表記することが多く、原材料も小麦粉からグルテンを取り除いた「うき粉」が使用されています。

 関東風くず餅の作り方は、うき粉からでんぷんを洗い流して臭みや酸味を十分に取り除いたあと、お湯に溶かして型を使って蒸し固めるだけ。練り上げる過程がなくもちもちした食感に仕上がるため、一口食べただけで葛餅との違いがはっきりわかるのではないでしょうか。

 ちなみにくず餅と似た名前で「くずきり」という和菓子もあり、関西のくず餅と同様に葛粉が原料に使われています。作り方は甘味料と一緒に水に溶かした葛粉を型に入れて固め、麺のように切れば完成。くずきりは京都の老舗和菓子屋が食後のデザートとして提供したところ評判を呼び、日本中に広がっていったと言われています。

「くず餅」をめぐる意外な事実に驚く人も多いようで、「お店によって違うと思ってたけど、関東or関西の違いだったのか!」「大阪出身だから、上京して初めてくず餅を食べた時はびっくりしたな」といった声が。くず餅を食べる機会があれば、関東版と関西版の両方を食べ比べてみると面白いかもしれませんね。

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