SNSで話題【失礼クリエイター】とは何か? “謎マナー”を次々提唱… 「カレーの盛り方まで口出しするな!」と反発
2025.1.22 LASISA編集部
日々さまざまな話題を行き交うSNS。今日紹介するのは、失礼クリエイターと呼ばれる人々と、それに反発する声について。
失礼クリエイター = マナー講師が嫌われた理由

SNSのX(旧ツイッター)で2025年1月22日(火)、「失礼クリエイター」というワードがトレンド入りしました。ユーザーたちの投稿は批判的な内容が多く目立ちます。
失礼クリエイターとは、従来は「マナー講師」と呼ばれる人たちの俗称。社会やビジネスの場で共有されている有益な慣習をレクチャーしてくれる一方で、誰も気に掛けないような振る舞いに関しても“マナー”を提唱し、守らなければ「相手に対して失礼に当たる」と主張することから「何でもかんでも『失礼』を作り出す」という皮肉を込めてこのような俗称がインターネット用語として使われるようになりました。
今回、失礼クリエイターが注目されたきっかけは同月21日、フジテレビ系の情報番組にマナー講師の女性が出演、カレーライスを皿に盛るとき、右利きの場合はルーを左にするのがマナーだと紹介したことが発端になりました。
これについてXでは「カレーの盛り方にまでマナーがあるなんて聞いたことがない」「また変なマナーを作ろうとしているのか」「こんなことにまで口出ししないでくれ。カレーなんて気楽においしく食べるものだろう」「また新しい失礼がクリエイトされてしまったか」など、批判が大半を占めています。
中には、過去に「失礼クリエイター」(マナー講師)によって提唱された謎のマナーをまとめて紹介するアカウントも。例えば、日本酒を入れる徳利(とっくり)の注ぎ口は「円を切る」=「縁を切る」意味になるので失礼、ビデオ会議で上司より先にログアウトするのは失礼、社内決裁の書類にハンコを付くときには上長の印欄の方へ傾けて押印し“おじぎ”をしているように見せないと失礼、取引先など社外の訪問先で出されたお茶を飲むのは失礼、結婚式でつま先の出るパンプスを履くのは「妻が先立つ」を連想させるから失礼、ご祝儀に渋沢栄一の新札を使うのは不貞を連想させるので失礼、名刺交換のとき相手の企業ロゴの上に指を置くのは失礼、など……。
これらを破ったとき、実際に「失礼だ」と感じる人がどのくらいいるのかと疑問に思ってしまうようなものも少なくありません。「謎のマナーを押し付けようとする方が失礼」や、「マナー講師の食い扶持のために新しいマナーが作られている」との指摘も多く見られます。
こうした流れを受けてSNSなどでは「誰も気にしないことについてマナーを提唱されても気にしなくてOK」という風潮が定着しつつあるようです。
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