終活×婚活【終活婚】意識する割合は…?人生の終末期、パートナーを求める理由
2025.1.19 伊織
人生を豊かにする新たな選択肢「終活婚」を考えている割合は? なぜパートナーを求めるのかに迫ります。
アラフォーでも「終活」を意識する人が多数

終活と婚活という、一見相反する言葉が組み合わさった「終活婚」。終活は暗いイメージ、そんな風に思っていませんか? ですが、終活婚は、人生をもっと楽しく、もっと豊かに生きるための新しい選択肢です。「大切な人と共に残りの人生を笑顔で過ごしたい」そんな願いをかなえるためのヒントが、終活婚に隠されています。
昨今、アラフォーでも終活を意識している人が増えています。インサイトカンパニー「楽天インサイト」が行った「終活」に関する調査結果を参照しながら紹介していきます。調査は2024年1月19日~21日、全国の20~69歳の男女1000人を対象に行ったものです。
終活の実施状況に対し「予定はないが、時期が来たら始めたい」と、答えた人が57.3%という結果でした。ほかにも「実施している」6.3%、「近いうちに始める予定」6.2%という結果から、半数を超える人が既に終活の実施を始めたり、あるいは視野に入れたりと、終活の準備を進めているのが分かりました。
一人で死にたくない「終活婚」をする理由
終活婚が注目を集めている背景には、少子高齢化が進み、一人暮らしの高齢者が増えているという社会状況があります。特に晩年を誰にも頼らず、一人で過ごす未来に不安を感じている人々にとって、終活婚は一つの選択肢として浮上しています。単身世帯の高齢化に伴い、孤独死や介護問題といった社会問題が深刻化しているからです。誰にも看取られずに孤独死を恐れる人や、老後の生活を支えてくれるパートナーを求める人が増えているのです。
終活婚は、単に結婚相手を探すだけでなく、人生の終末期について共に考え、支え合えるパートナー探しを目的として考えている人が多いです。結婚によって、お互いの老後を支え合い、孤独感を解消できます。また、遺産相続や介護の問題についても、事前に話し合えると、お互い安心して暮らせるようになるでしょう。
楽しいことを自ら見つけに行くのが「終活婚」
終活婚に大切なのは、楽しくて幸せな人生を一緒に歩めるパートナーを見つけに行く気持ちです。「安定したい」という気持ちも大切ですが、それ以上に後悔しない生き方ができると、人生がより楽しくなるでしょう。終活をする際は、まず隠し事をせず自身についてオープンに話すように心がけるのがポイントです。介護問題や家族からの同意、遺産相続など、自分だけで解決できない問題がたくさんあります。その際に相手と相談しながら、お互いにとってベストな選択を選んでみてください。
ほかにも、結婚という形にこだわりすぎず、交際を続ける関係性も考えておくといいでしょう。他人と生活を共にすると、少なからず我慢をしたり、ストレスがたまったりする場合もあります。そういったリスクを考えながら、付き合い方についても相手と相談してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】
終活婚は、人生の最終章を見据えながらも、充実した日々を送るための新しい形の婚活です。自分自身の価値観やライフスタイルを見つめ直し、パートナーと共に楽しい時間を過ごすことを目的としています。終活婚を通じて人生の幸福度を高めるためには、まず自分の希望や夢を明確にし、それを共有できる相手を探すのが大切です。
また、終活の一環として、健康管理や趣味の充実、経済的な準備も欠かせません。これにより、安心して未来を見据えられる環境を整えることができるでしょう。終活婚は、ただの出会いを超え、共に人生を楽しむためのパートナーシップを築く機会でもあります。自分自身を大切にしながら、他者との関係を深めながら、より豊かな人生を実現していきましょう。
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