ゆずの香りで地域貢献「WANOWA」のハンドクリーム&マルチバーム
2022.4.2 @okishimagazine
“香り”の商品を通して、日本が誇る豊かな資源や農産物の伝統を残し、日本中・世界中へと広げる注目のプロジェクト「WANOWA(ワノワ)」。国造ゆずの生産地として知られる石川県能美市と共同開発した、ゆずの香りのハンドクリームとマルチバームをレビュー。
香りで日本の伝統を残す。「WANOWA」=“和の環”

WANOWAは、日本各地に根づく特徴的な農産物や資源、それを手がける生産者や伝統技術などをクローズアップする地域貢献プロジェクトです。
“香り”をコンセプトに掲げた商品やサービスを、地域とともに企画・開発・販売することで、生産側も消費側もともに潤うポジティブなビジネスサイクル(環)を構築する活動をしています。
WANOWAがプロジェクト第1弾のパートナーに選んだのが、国造ゆずの名産地・石川県能美市です。
有機農法と美しい里山に育てられたゆずを遺す

能美市では1980年ごろから、地域おこしの一環として、国造ゆずを30年以上も無農薬・有機肥料を徹底しながら大切に守り育ててきましたが、生産者の高齢化と後継者不足に悩まされ、現在では還暦を超えるわずか数人で手がけるのみに。
こうした事態をWANOWAはよくある農地の過疎化問題とせず、農家・国造柚子生産組合・能美市の行政・北陸先端科学技術大学院大学 永井研究室などと一緒に、国造ゆずを使った“香り”商品の企画に着手。
2019年にプロジェクト第一弾アイテムとしてリリースし、公式オンラインストアのほか、生活雑貨店やセレクトショップなどで販売し、じわじわと人気を広げてきました。
WANOWAのゆず商品は、絞りたてのゆずをそのまま閉じ込めたような、ナチュラルでみずみずしく、上品なゆず本来の香りを楽しむことができます。
荒れた手を優しく癒す、フレッシュなゆずの香り

年に一度だけ採れる貴重なオーガニックゆずを使って精油をとり、ハンドクリームに。肌の上にのせると、体温でスーッと溶けていくような軽くて透明感のあるテクスチャーで潤いを与えます。
ふんわり優しい香りで身も心も癒されます。パラべン・フェノキシエタノール・合成香料・合成着色料すべてフリー。
ガサガサ唇もささくれネイルも潤うマルチバーム

リップ・ネイル・ヘアにそれぞれクリームとして塗布できるだけでなく、練り香水としても使える万能バーム。精油・ハーブウォーター・ミネラルオイルとワックスで仕上げてあります。
筆者のおすすめは、つやつやと唇がうるおうリップ用途。パラべン・合成香料・合成着色料・吸収剤・アルコールすべてフリー。
WANOWAでは現在、国造ゆずのほか、同様のコンセプトで加子母ひのき(岐阜県中津川市)、和束茶(京都府相楽郡和束町)をフィーチャーしたフレグランスアイテムを展開中。
いずれの商品も、売上の2%を農産物の生産・保全維持を支援する活動など、それぞれの地域ごとに有効に活用されます。購入からの地域貢献、ぜひ実行してみて。
■お問い合わせ先
WEBSHOP inimu(株式会社キャライノベイト運営)
https://inimu.jp/
編集&ライター歴17年目。宝島社『InRed』『GLOW』、ハースト婦人画報社『ELLEgirl』を経て独立。雑誌や書籍などのペーパーメディアと、WebやSNSなどのオンラインメディアをハイブリッドで企画・制作・運用を強みとしている。
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