LASISA

Search

知らなかった!鮭の種類や呼び名 「鮭」と「サーモン」の違いは? 栄養士ライターが解説

2024.11.5 野村ゆき

川から海へ出て成魚となり、産卵のため秋に生まれ故郷の川に帰ってくる「鮭」。9~11月頃の産卵前に水揚げされる白鮭は別名「秋鮭」や「秋味」などと呼ばれ、とりわけ人気です。ところで、ひと口に「鮭」と言っても、さまざまな種類や呼び名があることをご存知でしょうか?

鮭の主な種類と漁獲時期や成熟度で変わる呼び名について

▲今が旬の「秋鮭」。淡いオレンジ色で脂ノリは控えめ。蒸し焼き(ちゃんちゃん焼き、ホイル焼き)やバター焼き、ムニエル、フライと相性良し。▲今が旬の「秋鮭」。淡いオレンジ色で脂ノリは控えめ。蒸し焼き(ちゃんちゃん焼き、ホイル焼き)やバター焼き、ムニエル、フライと相性良し。

 川から海へ出て成魚となり、産卵のため秋に生まれ故郷の川に帰ってくる「鮭」。9~11月頃の産卵前に水揚げされる白鮭は別名「秋鮭」や「秋味」などと呼ばれ、とりわけ人気です。ところで、ひと口に「鮭」と言っても、さまざまな種類や呼び名があることをご存知でしょうか?

 塩焼き、ムニエル、シチュー、ちゃんちゃん焼きなど、和洋の料理ジャンルを超えて愛されている「鮭」。日本で「鮭」といえば、「白鮭(シロサケ・シロザケ)」を指すことが多く、ほとんどが天然もの。漁獲時期や魚の成熟期などで呼び名が変わり、冒頭の「秋鮭」のほかに、初夏に水揚げされる「時鮭(トキシラズ)」、産卵前に海から川へ戻る直前に水揚げされる「目近(メジカ)」、生後2~3年の未成熟な若い鮭は「鮭児(ケイジ)」と呼ばれています。「秋鮭」は卵や白子に栄養と脂肪が使われるためさっぱりとした味わい、産卵前の「時鮭」「目近」は脂ノリがよく、幻の魚とも称される「鮭児」はトロのような上品な脂ノリが特徴と言われています。

▲脂ノリが良く、身が柔らかい「銀鮭」。シンプルな焼き鮭をはじめ、おにぎりの具やお弁当のおかずにもおすすめ。▲脂ノリが良く、身が柔らかい「銀鮭」。シンプルな焼き鮭をはじめ、おにぎりの具やお弁当のおかずにもおすすめ。

 ほかに、スーパーの鮮魚コーナーなどでよく見かける鮭の切り身には、「紅鮭(ベニザケ)」、「銀鮭(ギンザケ)」などがあります。

▲鮮やかな紅色の身が特徴の「紅鮭」。甘みとコクがあり、塩焼きやお茶漬け、あら汁などと好相性。また、チャーハンの具に活用すると彩りがキレイです。▲鮮やかな紅色の身が特徴の「紅鮭」。甘みとコクがあり、塩焼きやお茶漬け、あら汁などと好相性。また、チャーハンの具に活用すると彩りがキレイです。

紅鮭は外国産の天然ものが多く、名前の通り身の色が鮮やかな紅色をしています。銀鮭は国内外で養殖が盛んに行われていて、紅鮭よりもやや薄く白鮭よりも濃いオレンジ色をしています。

「塩鮭」の甘塩・中塩・辛塩の違いは?

栄養士・編集ライター 野村ゆき

編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。

tags

この記事の関連タグ

recommend

こちらもおすすめ