秋が旬の珍しいタケノコ「四方竹(しほうちく)」って? 栄養と食べ方を栄養士ライターが解説
2024.11.2 野村ゆき
タケノコと言えば春の風物詩ですが、秋に旬を迎えるレアなタケノコがあるのをご存知でしょうか? その名も「四方竹(しほうちく)」です。
秋に旬を迎えるタケノコがある!?
タケノコと言えば春の風物詩ですが、秋に旬を迎えるレアなタケノコがあるのをご存知でしょうか? その名も「四方竹(しほうちく)」です。高知県が名産地として知られ、現在は全国に出回るようになりましたが、関東など東日本では、まだまだ珍しいタケノコと言えるかも知れません。アク抜きをした水煮の状態で売られていることが多く、やわらかでコリっとした心地の良い食感が特徴。意外なほど簡単に調理できて、お肉との相性がばっちりです。おすすめレシピを紹介しますので、この秋、四方竹に出会ったら試してみてください。
「四方竹」ってなに? 名前の由来は?
四方竹は、一般的な春のタケノコとして知られる孟宗竹(もうそうちく)」よりも小型で細め。切り口が四角形をしていることが、名前の由来です。秋の山菜として珍重され、かつては鮮度を保つことが難しく産地以外にほとんど出回らない幻のタケノコだったそう。現在は加工技術と流通が発達し、新鮮なうちに下処理をした水煮が各地へ出回るようになりました。とはいえ、出会えるのは10月下旬から11月のわずかな期間。とてもレア度の高いタケノコです。
四方竹の栄養について
四方竹をはじめとするタケノコの栄養ポイントは、独特の食感のもとにもなっている不溶性食物繊維のセルロースが豊富であること。不溶性食物繊維には、腸を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にし、便秘予防やコレステロールを体外へ排出する働きがあります。ミネラルであるカリウムの豊富さもタケノコの特徴で、うま味の成分のグルタミン酸やアスパラギン酸も含まれています。
編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。
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