【恐怖】住宅ローンを「滞納」するとどうなる? 《半年後》に訪れる“最悪の事態”とは… FPが解説
2024.10.28 奏かえで
憧れのマイホームを購入! でももし、住宅ローンを滞納してしまったら……? 起きてほしくない事態について、FPの筆者が解説します。
絶対に避けたい…住宅ローンの滞納

住宅ローンは長期にわたる大きな支払いです。もし支払いが遅れてしまったら、どんな影響があるのでしょうか? 本記事では住宅ローン滞納がもたらす影響と、滞納してしまった場合の対応策、滞納を防ぐためのポイントについて、ファイナンシャルプランナー(FP)の筆者が解説します。
滞納するとどうなる?

住宅ローンを1回滞納しても、すぐに支払えばそれほど大きな問題にはなりません。しかし滞納が続くと、状況は深刻になっていきます。一般的には滞納期間によって、次のことが起こります。
・滞納1~2か月
借入先から督促(とくそく)の連絡が入り、滞納中の返済額に加えて遅延損害金が請求されます。遅延損害金とは、支払いが遅れた際に追加で支払うペナルティーのことです。返済日の翌日から発生し、滞納した日数に応じて上乗せされるので、早めに対応しないと負担が大きくなります。
・滞納2~6か月
借入先から催告書(さいこくしょ)が届き、信用情報機関に延滞情報が登録されます。いわゆるブラックリストに登録された状態です。
さらに滞納が続くと、借入先は「期限の利益」を喪失させます。期限の利益とは「特定の条件(毎月の返済など)が守られている間は、借りたお金を一括で返さなくても良い」という権利のことです。そのため期限の利益が失われると、残りの住宅ローンを一括で請求されてしまいます。
この請求に応じられない場合は、保証会社によって代位弁済が行われます。代位弁済とは、保証会社が残りの住宅ローンを肩代わりして支払うことです。もちろん借金がなくなる訳ではなく、以降は保証会社から返済を請求されることになります。
・滞納6か月~
住宅ローンの返済が不可能と判断されると、ローンを借りた金融機関や保証会社によって家が差し押さえられ、競売に掛けられます。
家を売却して弁済に充てることになるのですが、競売では市場価格よりも安く売却される傾向にあります。そのため家を失うだけでなく、ローンの返済が残るケースも少なくありません。
このように、住宅ローンの滞納は時間経過とともに状況が深刻になっていくため、速やかに対応する必要があります。
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
recommend
こちらもおすすめ