BEAMSが表参道GYRE GALLERYにて「Calling BEAMS CRAFTS IN THE MAKING」展を開催
2022.3.7 HAZUKI
後世に残すべく数々のものづくりの文化を守り、ファッションを通じて新たな価値を生み出す取り組みとして、BEAMSが表参道のGYRE GALLERYにて2022年3月9日(水)~4月27日(水)の期間、展覧会を開催します。
新たな価値を生み出し、未来へ繋ぐプロジェクト
古き良きものを大切にし、進化させ、後世へ伝えていくことを目指す今回のプロジェクトは、3つのブランドを軸に始動しました。
ディレクターである佐藤幸子氏は、コロナ禍で激変した消費のマインドや物を作ることの意味や価値、地球環境の問題について言及しています。そういった様々な世の中の移り変わりの中で、日本の工芸は世代や価値観の変化に対して柔軟に変化し、アップデートすることで長い歳月が受け継がれてきました。
本プロジェクトは、伝統技術のポテンシャルをファッションというフィルターを通し更に高め拡げることで、新たな価値を持つエイジレスなプロダクトを提案、日常から生まれ育まれた文化を未来へと繋いでいく活動です。
CATHRI(カスリ)
1つ目のブランドは2020年にローンチしたCATHRI。重要無形文化財久留米絣を取り入れ、ジャンルレスでエイジレスかつ普遍的なリラクシングウェアを展開するブランドです。
様々な手法で表現されたアートのような絣(かすり)を、ファッションの視点でデザインに落とし込み、唯一無二のプロダクトに昇華させていきます。
久留米絣は、福岡県筑後地方で200年以上前から伝わる伝統技術です。丈夫で仕事着に最適で、当時は各家庭で手織りされていました。
日本の素晴らしい伝統技術を現代のファッションと融合させ、動きやすさ、着心地の良さはそのままに、洗練されたリラクシングウェアとなったのがCATHRIです。
「10代の女の子から90代のおばあちゃんまで!どんな人でも似合う服。かつての着物がそうであったように・・・」 と、ディレクターはコメントしています。
HIZEN jewelry(ヒゼン ジュエリー)
佐賀県肥前の陶磁器をジュエリーに見立て、再構築したブランド「HIZEN jewelry」。“宝石を纏うようにやきものを纏う”ことをコンセプトに、肥前地区を代表する5つの窯元の陶磁器をベースにしたジュエリーコレクションになっています。
産地ごとに異なる個性や魅力を持つ、今までになかった陶磁器のジュエリーです。
誰もが一度は耳にしたことがある肥前地区を代表する有田焼、伊万里焼、唐津焼、嬉野吉田焼、武雄焼は、長い間日本を代表する焼き物として親しまれてきました。
ジュエリーに見立てた小さなパーツで表現することにより、それぞれの魅力が更に引き出されています。
カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。
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