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【SNS】女性の“外見”に厳しいのは「男性より女性」? Dove広告の炎上から考える《ルッキズム》の現在地

2024.10.10 LASISA編集部

Dove(ダヴ)の駅構内広告が“炎上”した問題を受けて、SNSでは再び「ルッキズム」に関する議論が活発化しています。ルッキズムを広めているのは、一体誰なのか?

そもそもルッキズムを流布するのは“誰”なのか

女性の「外見」に厳しいのは、男性ではなく女性?女性の「外見」に厳しいのは、男性ではなく女性?

 Dove(ダヴ)の渋谷駅構内広告が批判を浴びたことに端を発して、SNSでは再び「ルッキズム」の問題がしきりに議論されています。同広告に対しては、その意図に反して「『美の基準』を世間に流布する結果になっている」といった指摘が相次ぎましたが、「ではその『美の基準』=ルッキズムを日頃押し付けているのは“誰”なのか」という点を検証する声が次々と上がっています。

女性から女性へ… はびこる外見批判と中傷のひどさ

 同広告は10月11日の「国際ガールズデー」に併せて展開されたもので、SNS上に見られる「画一的な美の基準」(同社)に異を唱えようという趣旨。「中顔面6.5cm」「遠心顔/求心顔」「出目」など、昨今SNSで多く用いられる“美しい顔立ち”の特徴に削除線を引き、「カワイイに正解なんてない」とのメッセージを付記しています。

 これに対してX(旧ツイッター)では、女性ユーザーたちから「中顔面長い、遠心・求心顔、奥目はかわいくないってことを逆に発信している」との批判が多数寄せられ“炎上”騒ぎに。また、「ダヴの広告もだけど、ルッキズムってなんで女性にしか向けられないの? (男性たちは)自分たちにルッキズムが向かないのをいいことに女性の容姿ジャッジを繰り返している」と、男性への不満をあらわにした趣旨の投稿には4万件以上もの“いいね”が集まりました。

 一方で男性ユーザーたちからは、「ルッキズムにこだわり、あまつさえ他人に外見批判を向けるのはむしろ女性たち自身では?」との声が上がっています。

 前述の「ルッキズムは女性にしか向かわない」としたユーザーは、同じ投稿の中で「この国のジャガイモ(男性)たちを律した方がよいのでは」とまさにルッキズムと取られかねない発言をしているほか、別の女性ユーザーは「(オタク男性が多いとされる)秋葉原に『鏡見た?』とか『風呂入った?』とかの広告を貼れ」などと投稿し、こちらも6万件近い“いいね”を集めています。

次は……自分に厳しい、ゆえに他人にも厳しくしてしまう?

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