【美容師が解説】「痒いところはないですか?」と聞いてくる《3つの意図》…客「あっても言えない(涙)」
2024.9.23 蛯原もえ香
美容室で、シャンプー中に「痒(かゆ)いところはないですか?」と聞かれた経験はありませんか? あの質問の意図について、元美容師が解説します。
美容室で、シャンプー中に「痒(かゆ)いところはないですか?」と聞かれた経験はありませんか?「ここが痒いです!」とはなかなか言いにくいこの質問。なぜ聞いてくるのか、元美容師が“3つの意図”を解説します。
「痒いところ」聞いてくる《3つの意図》
美容室でシャンプーをするとき、たいていの場合「痒いところはありませんか?」と美容師から聞かれるのではないでしょうか。聞かれたとしても、また仮に実際痒いところがあったとしても、痒いところを正確に伝えられるかと戸惑いを覚える人も少なくないかもしれません。筆者は、この質問には「3つの意図」があると考えます。
一つ目の最も大きな意図は、洗い足りない部分の確認と、シャンプー終了の合図です。つまり「洗い足りないところはないか?」や「気持ち悪いところはないか?」と、同じ意味で使われます。
では、なぜ「痒いところはないか」という質問になるのか? それは「痒いところはありませんか」という表現が、美容学校や美容室でシャンプーを習う際に定型文のように使われることが多いためです。そのまま使っている美容師も多くいますが、別の表現をしている人もいるようです。
二つ目の意図は、シャンプーが肌に合わず、痒みが出ていないかを確認することです。特に、初めて来店した客にはその点を気にして聞いています。
そして3つ目の意図は、コミュニケーションのきっかけを作ることです。「痒いところはありませんか」という質問に限らず、シャンプー中の問い掛けは、美容師と客の会話のきっかけになります。実際に痒いところがなくても、シャンプー中に気になることがあれば、このタイミングで伝えてみると良いでしょう。
むしろ、シャンプー中に不快なことがあれば積極的に知らせてほしいと美容師は考えています。
recommend
こちらもおすすめ