LASISA

Search

エネルギー補給に《バナナ》が良い理由とは? 糖質以外の栄養ポイントと保存のコツを栄養士ライターが解説

2024.9.16 野村ゆき

熱帯生まれのバナナは冷やしすぎに注意!

▲シュガーポットが写真のようにあらわれたら食べごろです!▲シュガーポットが写真のようにあらわれたら食べごろです!

 バナナの多くはフィリピンなど海外からの輸入品。熱帯原産のため、寒さが得意ではありません。保存の適温は12~15℃とされ、10℃以下では低温障害を起こし、甘くなる前に黒ずんでしまいます。

 バナナの皮の表面には多くの気孔(きこう)があり呼吸をしているため、かたさが残る未熟なバナナは紙袋などに入れて涼しいところで常温保存して追熟を。表面にシュガーポット(茶色い斑点)が出てきたら熟成が進み、食べごろのサインです。熟したバナナは甘みが増すだけでなく、免疫力も高まると言われています。

皮が黒く変色してても食べて大丈夫?

 なお、適度に熟したバナナであれば1本ずつラップに包むかビニール袋に入れて、野菜室で冷蔵保存しても大丈夫です。皮が黒く変色することがありますが、数日程度であれば味に大きな影響はありません。

 また、バナナは皮をむいて凍らせるだけでポリフェノールの量が増加するとも言われています。食べきれないバナナは、傷む前に1本ずつラップで包み、冷凍保存するのもおすすめ。筆者はよく凍ったバナナをスムージーにしていただきます。氷なしでもよく冷え、牛乳やヨーグルトを加えるとカルシウム強化も兼ねられます。

※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019、三輪正幸監修『からだにおいしい フルーツの便利帳』高橋書店,2015、板木利隆監修『新・野菜の便利帳 おいしい編』高橋書店,2016、白島早奈英・板木利隆監修『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店,2009、レジア編『日本の食材図鑑』新星出版社,2018

栄養士・編集ライター 野村ゆき

編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。

tags

この記事の関連タグ

recommend

こちらもおすすめ