《性的同意》どうやって取ってる?タイミングは?認知と理解進むも…安心と恐怖が混在か [アンケート調査]
2024.9.9 LASISA編集部
性的同意サービス「キロク」を運営する「ねお巳」が、「不同意性交等罪」に関連する意識の変化についての調査を行い、その結果を発表しました。
性的同意、どうやって取ってますか?
性的同意サービス「キロク」を運営する「ねお巳」が、「不同意性交等罪」に関連する意識の変化についての調査を行い、その結果を発表しました。調査は、 2024年6月13日~8月7日の期間、10~60代の男女218人を対象に、SNSや該当アンケートで行われました。
それによると、「性的同意」という言葉について、「知っていた」と回答した人は88.1%、「知らなかった」は11.9%でした。「知ったきっかけ」は、「有名人などのニュース」が43.1%で最も多く、去年末より続いていた著名人による性行為に関する同意有無での報道などが、性的同意という言葉の一般認知を広げていることがうかがえます。
2023年7月、性犯罪に関して刑法改正により、『強制性交等罪』と『準強制性交等罪』が統合し、新たに『不同意性交等罪(刑法177条)』が新設されました。また『強制わいせつ罪』と『準強制わいせつ罪』も同様に、『不同意わいせつ罪(刑法176条)』として新設されました。
刑法法改正により「性的同意」への意識が「変わった」と回答した人が、62.2%、「変わらない」が37.8%でした。どのように「変わった」かについて聞いたところ、「安心できるようになった」が40.7%で最も多い結果でした。一方で、「訴訟のリスクなど恐怖を感じた」(24.1%)と答える人もおり、立場によって分かれるようです。
同意方法として、「キロクなどのウェブサービス」「契約書」など併せて10%の人が、法リスクを避けるための方法を使っていることが判明しました。また、7割強は、「行為直前」「行為を行う場所に入る前」に同意を得ている事も分かりました。
『不同意性交等罪』について、自分自身が性交等をした時点で同意があったと思っていた場合でも、後から相手が「本当は同意していなかった」と申告することで、加害者として罪に問われる可能性があり、密室で同意があったことを証明するのは非常に困難……。
そのような相違を防ぐ為に『性的同意書』を準備する必要があります。しかし、紙を出して記名・捺印の手順はその場の雰囲気を壊してしまったりと懸念の声が上がったことから、性行為の同意をスマホなどの端末からWEB上で行えるサービス「キロク」が、2023年12月にリリースしています。女性向けのコンテンツに加えて、初めて男性目線での利用シチュエーションをテーマにした動画を公開しました。
動画では、男性がどのようにして性的同意を確認し、適切に記録するかについて具体的な例を示しています。カップル双方が安心して利用できるよう、コミュニケーションの取り方や同意確認の重要性を丁寧に解説しています。
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