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カラフルなアートペーパーの世界に触れられるカフェ「iro(イロ)」

2022.2.19 HAZUKI

早稲田大学にほど近い、神田川沿いの閑静なエリアにある「iro」。おいしいコーヒーと紅茶に中国茶、そしてほっとするやさしい味わいのスイーツや喫茶店ならではの軽食を楽しめるお店です。

めずらしい中国茶と本当においしいコーヒーが与えてくれる至福の時

右・日月潭紅玉紅茶/¥880(税込)、左・二段セット/¥880(税込)

 カフェでこれほど本格的に中国茶を楽しめるお店って、なかなかないのではないでしょうか? それも、日本ではなかなか味わえない選りすぐりの希少な茶葉が使われています。

珠恵さん:
「最初は主人もカフェなのだからコーヒーだろうと言っていたのでが、それぞれ好きなものを出そうよっていうことになりました。」

 中国茶への飽くなき情熱と探求心を語る前田珠恵さんはとても生き生きとしていました。それはまるで、小さな子供が見つけた宝物を見せてくれる時のよう!

 とても凝り性だという珠恵さんが中国茶にのめり込んだきっかけは、日本にはない小さく美しい茶器だったそう。

 中国茶の魅力を知ってからというもの、短期間のうちに台湾、上海、香港などに足繁く通ったと言います。その旅の中で、本当に良質なお茶を見つける目利き力は磨かれ、様々な文化、美しいものに出会ったと言います。

 希少な茶葉を追い求める中で磨かれた珠恵さんの感性と、積み重なった知識で丁寧に淹れてくれます。

珠恵さん:
「嗜好品ですから、中国の伝統的な作法にとらわれることなく、気楽にお客様には楽しんでいただきたいと思っています。」

 何か一つのことをとことん掘り下げ、こだわり抜いてきた人ほど、他者に“完璧”を押しつけがちになることが多いのに、珠恵さんにとっては、お客さんが中国茶を心から楽しんでくれることこそが“完璧”なのでしょう。

 続いて、コーヒーを淹れてくれるのはご主人の前田明秀さん。

ご主人・前田明秀さん

 退職後、コーヒー好きが高じてスクールでコーヒーについて本格的に学んだと言います。

 明秀さんが大切にしているポイントは3つあります。1つは良い豆、2つ目は豆の管理、3つ目が淹れ方。特に豆の管理は、季節や天候などの環境にも左右されやすいものであるだけに、神経を使っていらっしゃる様子。この3つのポイントを意識しつつ、自身のスタイルやベストな状態を今でも探求し続けているそう。

明秀さん:
「まだ2年足らずですから、今でも研究し続けていますね(笑)。せっかくこんな目立たない場所まで来てくださるのだから、おいしいコーヒーを飲んでもらいたい。」

 コーヒーは浅煎りと深煎りがあり、酸味は控えめの香り高くコク深い味わい。このコーヒーを求めて来店される方には、長時間滞在する方も多いそうです。

iroマイルドブレンドコーヒー/¥660(税込)

明秀さん:
「例えば、仕事で疲れて少し一息つくとか、いつもと違う環境で、楽しい時間、のんびりできる時間のお供においしいコーヒーやお茶があれば良いですよね。長くいらっしゃるということは、それだけ居心地が良いということですから、ゆっくりと良い時間を過ごしてほしいと思います。」

 iroではコーヒー、中国茶の他にも種類豊富な紅茶を提供しています。

サクラの紅茶/¥880(税込)

 特にダージリンをベースとしたサクラの紅茶は大人気で、毎年春になると、多くのお客様がサクラの紅茶を片手に神田川の桜を楽しまれるそうです。また、カフェインが苦手な方やお子様のためにノンカフェインのドリンクも用意されており、家族連れのお客様にとても好評とのこと。

どこかエキゾチック。だけど和を感じる、落ち着いた優雅な空間

著者 HAZUKI

カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。

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