【ラテマネー】気付かないうちにお金が消える!?“小さな出費”を見直し&節約する方法【FPが解説】
2024.8.31 奏かえで
気付けばいつもお財布が寂しい……。一体いつお金がきえてしまったのか。そんな風に感じている人は要注意。ちょっとの出費が積もりに積もって大きな無駄遣いになっているかもしれません。ファイナンシャルプランナーの筆者が、原因と対策を解説します。
ラテマネーという言葉をご存じでしょうか? これは「コーヒー1杯分程度の少額の出費」を指す言葉です。この出費は1回あたりは少額でも、長期で見ると驚くほどの金額に膨れ上がることがあります。本記事ではラテマネーの実態と、ムダな出費を防ぐための具体的な対策を、ファイナンシャルプランナーの筆者が解説します。
少額のムダが大きな出費に「ラテマネー」とは何か?
ラテマネーは、アメリカの資産アドバイザー、デヴィッド・バック氏が著書「オートマチック・ミリオネア」で提唱した考え方です。本の中で彼は「小さな出費を意識して節約することが資産形成につながる」と説明しています。
ラテマネーの特徴は「本当に必要かどうかを深く考えずに出費してしまう」点。代表的な例として、次のものがあります。
・毎朝のコーヒー代
・コンビニでのついで買い
・自動販売機での飲み物購入
・スマホゲームの少額課金
・ATM手数料
これらの出費は1回あたりは少額ですが、積み重なると意外と大きな額になることがあります。例えば、仕事中に毎回150円の飲み物を自動販売機で買うとすると、年間で約3万6000円(150円×約245日)の出費に。このように、小さく思える出費も長い目で見ると無視できない金額になるのです。
さらに、ラテマネーは家計の見直しを難しくする原因にもなります。金額の大きい買い物は印象に残りやすい一方で、少額の出費は意識しづらく、見逃しやすいからです。結果として「気付いたらお金がない!」という事態になりかねません。
ファイナンシャル・プランナー、作業療法士、ライター 奏かえで
健康・マネー系ジャンルを中心にライターとして活動。現役の作業療法士で回復期病棟を経験しつつ、介護老人保健施設に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランナー(FP)・簿記の資格を持ち、新旧NISA・iDeCoへの長期投資を継続中。専門性を生かした記事執筆が強み。
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