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「LIQUID FACTORY(リキッド・ファクトリー)」これぞ新時代のBAR! 見ても飲んでもおいしい! 世界にここだけのカクテルの新境地を味わう

2022.6.12 HAZUKI

カクテルというと、テキーラやジン、ウォッカなどのベースのお酒を何かで割るという“足し算”的なつくり方が一般的に知られているもの。誰もが知るカクテルでも、お店によってその“足し算”はさまざまです。従来のカクテルの枠を超えた自由な発想と、独自の世界が広がる、斬新でクールな奥渋のバー「LIQUID FACTORY」をご紹介します。

LIQUID FACTORYのカクテルは斬新かつCOOL!

ミルク、ジャスミン、パイナップルの、透明にした牛乳のカクテル(限定カクテル)ミルク、ジャスミン、パイナップルの、透明にした牛乳のカクテル(限定カクテル)

 カクテルというと、テキーラやジン、ウォッカなどのベースのお酒があって、それを何かで割るという“足し算”的なつくり方が一般的に知られているもの。誰もが知るカクテルでも、お店によってその“足し算”はさまざまです。

 だからこそ自由度も高く、個性を出しやすいのもカクテルの魅力。しかし、今回ご紹介するLIQUID FACTORYでは、従来のカクテルの枠を超えた自由な発想と、独自の世界が広がっていました♪

初めてさんも、カフェ好きさんも、シームレスにお酒を楽しめる♪

LIQUID FACTORYの店内は、工場風で骨太なイメージながらも洗練された空気が流れているLIQUID FACTORYの店内は、工場風で骨太なイメージながらも洗練された空気が流れている

「初めて行くバーって緊張しますよね! 外から中の様子が見えなかったり、入ったところでメニューもあるんだかないんだか、わからないことだらけでハードルを感じると思います!」

 LASISA世代にとって心強い言葉。店主の齋藤恵太氏自身がそう言うように、初めての行きづらさを極力なくしたいという思いがあり、場所にはこだわっていたのだそう。

齋藤さん:
「外から中が見える、入りやすい雰囲気をつくりたくて、路面でガラス張りというのが絶対条件でした。それに加えて、できればテラスも使えるようなところがいいなと」

 そんな願いにマッチする物件も見つかり、満を持して2019年9月にオープン! ガラス張りでカフェのような外観は、訪れる全ての人を歓迎してくれます。

 暖かい季節は、ガラスの扉を開けてオープンエアにしているので、より開放的。もちろんテラスも利用できます。

 内装は、かつて車の整備士だったという齋藤さんが働いていた工場の雰囲気をギュっと詰め込んだのだとか。

齋藤さん:
「とにかく気軽にお客さんに来てもらいたくて、かっちり構えることなく、カジュアルなスタイルで営業しています。もちろんチャージもなしの明朗会計!」

 フレンドリーな齋藤さんの人柄もあり、一歩お店に足を踏み入れれば、肩ひじ張らずにシームレスにお酒を楽しめそう!

誰も“ワカラナイ”ここだけのカクテル!

もみの木、エルダーフラワー、セルバチコのカクテルにカレンジュラの花を乗せたカクテル(限定カクテル)もみの木、エルダーフラワー、セルバチコのカクテルにカレンジュラの花を乗せたカクテル(限定カクテル)

 あまりバーに行かない人にとって、特に初めてのお店だと、何を頼んでいいの? と悩むことも。

でも大丈夫。お店のメニューにはオリジナルカクテルしかありません。だから、初めての人にも、バーに行き慣れている人にも、全ての人に平等!

誰もわからないオリジナルカクテルだけだと、それはそれで何頼んでいいのかわからないかも。そこは心配せず、お店のスタッフに好みを伝えたり教えてもらったりしながら、“ワカラナイ”を楽しめちゃうのが、LIQUID FACTORYのイイトコロ!

真剣な渋い顔つきでカクテルを作る齋藤さん真剣な渋い顔つきでカクテルを作る齋藤さん

齋藤さん:
「内容がわかるカクテルバーも多いですよね。うちでは、できるだけメインの材料、お客さんが飲んで体験する味わいのものをメニューに書いていますが、使っているお酒はあえて書いていないんです。

 ベースのお酒を聞かれることも多いのですが、ベースっていう概念がないんですよね。お客さんが想像しやすいように、合わせるフレーバーと、グラフでアルコールの強さ、酸味、苦みなどの特徴を可視化して、好みのものを探しやすいようにしています。

 名前の通り工場(FACTORY)というのがあるので、データみたいなのがお店のコンセプトにはまるかなと」

 コンセプトをキープしながらも、お客さんに寄り添ってくれているメニューがうれしいですね。メニューは大きく2つに分かれていて、1つは通年楽しめるレギュラーメニュー、2つ目は頻繁に変わる限定メニューが並びます。

齋藤さん:
「安定していつも飲めるものもあるし、来るたびに違うカクテルがあるので飽きないようにしています。

 デイリーで使ってほしいので、特別な場所というわけではなく、日常的に楽しんでもらえるよう、毎日来ても面白いようにしています」

カクテルのネーミングもキャッチー! まさにFactory!

カクテル作りの腕はかなりのもの! 安心してオーダーしてほしいカクテル作りの腕はかなりのもの! 安心してオーダーしてほしい

 ユニークなメニューは見ているだけでも楽しめます。いやいや、見ているうちに、「飲んでみたい!」って思うものばかり。どのカクテルの名前もキャッチーで興味をそそられます。

齋藤さん:
「言いたいワードとか、面白い名前を意識してつけてます。名前を考えるのが一番大変(笑)! わかりやすいようにはしていますが、それでもわかりづらいんで、お店のインスタグラムのストーリーのハイライトを写真メニューにしています。

それと合わせると、よりわかりやすいですよってことで。それでもやっぱりわかんないし、そこまでやるのは面倒という人には、好みを聞いておすすめをいくつかご提案します」

 カクテルに含まれるフレーバーや食材の組み合わせも、とにかくユニーク。タイ料理などに使われるカフィアライムなど、めずらしいものも。

齋藤さん:
「特殊な機械があっていろんな素材を使えるんです。例えば、サンダルウッドとかの木のフレーバーを抽出してベルガモットと合わせたり。

 そもそもカクテルに使わない素材を使うので、そりゃ誰もわからないですよね! でも、なるべく選ぶ楽しさを体験してほしいなと思っています」

 あらゆるツールを駆使して、全て齋藤さんがレシピを考案しているのだそう! 蒸留器では、蒸留という手法でカクテルの素材を抽出、遠心分離機では、液体を分離させ、低温調理機では、レストランのような手法で香りを抽出したり…。実にクリエイティブ!

 もちろん、スタンダードなカクテルも材料があれば可能! マニアックなジンやウィスキーもあり、カクテル以外にも楽しみ方が広がりそうです!

自分のペースで、好きに自由に楽しんでほしい

 カクテルって飲みやすいからついつい飲み過ぎちゃうことってありますよね。こちらのメニューにあるカクテルは、全体的に軽めのものが多く、飲み過ぎないよう、うれしい配慮も。

齋藤さん:
「日本のバーではあまり見かけないですが、海外のバーのように、うちではお水を出します。酔い過ぎないし、カクテルの味もより楽しめると思うし。

 バーだからって強いお酒を飲む必要もないし、軽いからって勢い良く飲まなくてもいいし、自分のペースでそれぞれに楽しんでもらえれば」

ミルクシェイクやアイスクリームサンドイッチなどのスイーツも!

ラズベリーとシェリーブランデーにパイの食感を入れたミルフィーユのミルクシェイク(シーズンにより頻繁に変更)ラズベリーとシェリーブランデーにパイの食感を入れたミルフィーユのミルクシェイク(シーズンにより頻繁に変更)

 実は結構甘党だという齋藤さん。自身が食べたいからと、お店用に特別に焼いてもらっているというクッキーを使ったアイスクリームサンドイッチを置いています。

 スイーツ好きには、ミルクシェイクもおすすめ。限定メニューには、随時変わるオリジナルのミルクシェイクもあります。

 取材時にあったのはミルフィーユ。パイとカスタードの食感がリアルで、ラズベリーの風味がさわやかな1杯! ミルクシェイクも基本はカクテルで、お酒が苦手な人にはアルコールなしでもOK!

 おつまみがほしい人には、渋谷並木橋にある東京ファミリーレストランで特別に作ってもらっているという、オリジナルフレーバーのナッツがおすすめです。

 昼間は「+Colors」のバリスタさんが、オリジナルローストのおいしいコーヒーを淹れてくれるので、カフェ利用もできますよ。

実はこれ、メニューなんです! 工場をイメージした独自の世界観のデザインは実にCOOL実はこれ、メニューなんです! 工場をイメージした独自の世界観のデザインは実にCOOL

 “カクテル=ベースのお酒+α”の概念はなく、ゴールが決まっていて、それを実現するフレーバーを足して一つの味をつくりあげる、そんなカクテルを楽しめるお店でした。

 ジンフェスティバルの運営も手掛ける齋藤さん曰く、今年は、世の中の状況次第ではイベントなどの構想もあるそうなので、インスタも要チェックです。

 LIQUID FACTORYは「Asia 50 Best Bars」にも選ばれ、海外からも注目を集める、今ホットなカクテルバーです! お酒が入っても入ってなくても、とにかく斬新で美味しいカクテルを飲みたい方はぜひ来訪してみてください♪

※限定カクテルは限定商品のため、すでに提供していないカクテルです。

■お問い合わせ
LIQUID FACTORY
東京都渋谷区宇田川町42-12 SALON渋谷 1F
https://www.liquidworks-jpn.com/liquid-factory

著者 HAZUKI

カナダ・トロント在住時代に、会社員として働く傍らライター業を始める。 帰国後、映画やドラマ、アニメなどの映像系CG制作会社に勤務しながら、さまざまなメディアで執筆。現在はフリーライターとして、海外での経験を活かし、ライティング・翻訳などを行っている。

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