実は東京よりも多湿!?北海道の気密住宅で“コンプレッサー式除湿機”で部屋干しの洗濯物は乾くか?実際に使ってみた
2024.6.16 千秋
北海道といえば、湿度の低いさわやかな気候です。しかし、調べてみると年間平均湿度は東京よりも高いですし、気密性の高い我が家は部屋干しすると湿度はあっという間に80%近くになります。しかし、子育て中はどんなに天気が悪くても洗濯は避けて通れません……そんな洗濯物が乾かない悩みを持つ我が家に、コスパが高いと評判の「コンプレッサー式除湿器」を導入してみました。
梅雨時期の部屋干しは洗濯物が乾きにくい

洗濯物は天気のよい日を選んで朝に洗って、夕方前には取り込んで、なんて絵に描いたような家事を行っている人はきっと少数派でしょう。というか、少なくとも筆者は、そんな丁寧で理想的な暮らしを実現できていません。子どももいるので食べこぼしや着替えなど毎日出るどっさりの洗濯物……。洗濯をしない、という選択肢はないのです。
仕事の合間になんとか洗濯をして、部屋干しが基本。しかも窓の開け閉めも忘れてしまうことが多いので、基本的には閉めきった部屋で干しているわけです。最近の洗剤や柔軟剤はかなり優秀なので、それでなんとかなっていたのですが、部屋の暖房を切ってから、カラッとした気候の北海道に住んでいるはずの我が家の洗濯物が乾かないのです。
実は東京より湿度が高め?
気になって、洗濯物を干している部屋の湿度を測ってみると、なんと77%。春とはいっても室温が20度に届かないことも多い北海道では、この湿度と気温ではさすがに洗濯物がなかなか乾きません。しかも、筆者の住む北海道の住宅は冬が寒いので気密性が非常に高い。さすがにタワーマンションなどのコンクリート住宅並みではないでしょうが、サッシは2重で、取り付けられているガラスも2重が当たり前です。そのため閉め切ったままでは湿度が外に出て行かないのだろうと思っていました。
ですが、ちょっと調べてみると、非常に意外ですが東京よりも年間平均湿度は札幌や北海道のほうが高いのです。いうならば、東京よりも寒くて湿度の高い環境にある気密住宅で部屋を閉め切ったまま、洗濯物を干しているのですから、乾くわけがありません。とはいえ、部屋干し環境を変えるのは難しいので、除湿器を導入しようと考えました。
除湿器は基本3タイプ。電気代が安いコンプレッサー式をチョイス

洗濯物を部屋干ししている部屋に除湿器を導入して湿度をコントロールしたいと考えたのですが、現在のところ、除湿器は大きくわけて3タイプがあるそうです。一般的な家庭用冷蔵庫と同じようにコンプレッサーを使用する「コンプレッサー式除湿器」、乾燥剤のゼオライトとヒーターの組み合わせの「デシカント式除湿器」、さらに「コンプレッサー式除湿器」と「デシカント式除湿器」を組み合わせた「ハイブリッド式除湿器」です。コンパクトで狭い空間などの除湿に向いた「ペルチェ素子式除湿器」も存在しますが、部屋全体といった規模の除湿には向かないので、今回は除外しました。
筆者は「コンプレッサー式除湿器」を選択してタンスのゲンの「衣類乾燥モード搭載 コンプレッサー 除湿器 24畳 10L/日」(実勢価格:税送料込み1万2999円)をセレクトしたのですが、その最大の理由はランニングコスト。乾燥剤のゼオライトとヒーターの組み合わせで除湿を行う「デシカント式除湿器」の1/2から1/3程度の電気代で使える点が選択の決め手でした。
コンプレッサー式除湿機のデメリットは?
「コンプレッサー式除湿器」はコンプレッサーの動作音がややうるさいというデメリットや、気温の低い冬場は「デシカント式除湿器」に比べて除湿能力が落ちるので、最近では「コンプレッサー式除湿器」と「デシカント式除湿器」を組み合わせた「ハイブリッド式除湿器」も用意されていますが、本体サイズが大きくなりがちで、導入価格も比較的高価になるので見送りました。なによりも、我が家の場合、冬場は暖房の影響で湿度が低くなりすぎるので、加湿器を使うことはあっても、除湿器はいらないので、電気代が安く、夏場に強い「コンプレッサー式除湿器」を選択したわけです。
北海道に住む筆者だけではなく、気密性の高いコンクリート住宅や高層住宅に住んでいる方は、冬は除湿器は使わないという方も多いのではないでしょうか。であれば、筆者と同じように「コンプレッサー式除湿器」で十分ということになるでしょう。
アウトドア・レジャーに興味を持ちつつも、本格的な登山をするほどではない「やわらかアウトドア」派。どちらかというとやや陰キャ。カメラ、コンピューター、デジタルガジェットも得意分野。ネットショップ、ホームセンターあるいは100円ショップでは「安くてお得な感じ」なモノはないかと考えるのが好き。
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