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【アスパラガスの豆知識】選び方のポイントは? オス株とメス株がある? 鮮度を保つ保存は? 根元の下処理はどうする? 栄養士ライターが解説

2024.5.23 野村ゆき

下ごしらえのコツ&時短でおいしい蒸し焼きレシピ

▲フライパンで蒸し焼きすれば、使う水の量が少ないので水溶性の栄養の流出も少なく済みます。▲フライパンで蒸し焼きすれば、使う水の量が少ないので水溶性の栄養の流出も少なく済みます。

 アスラガスの下ごしらえで、迷いやすいのが根元の処理ではないでしょうか。筆者は栄養士養成校の調理実習で「ポキッと折れるところで根元を切って捨てる」「根元から5センチ程度の皮をピーラーや包丁でむく」と教わりましたが、内心「もったいない」「もっとラクな方法はないかな」と感じてきました。実際に色々と試して、食品ロスをできるだけ減らし、ラクにおいしく仕上がる下ごしらえポイントをご紹介しますので、参考にしていただけたら幸いです。

<下ごしらえのコツ>
・根元を1センチ程度切り落とす
・根元3センチ程度の皮とハカマをピーラーでむく(根元3センチに細かい切り込みをたくさん入れて筋を断つ方法もありますが折れやすいです)

<蒸し焼きポイント/アスパラガス10本分>
(1)1本そのまま入りやすいフライパンを使う
(2)アスパラガスをフライパンに並べて火にかけ、オリーブオイルをひと回し
(3)大さじ2~3の水を回しかけ、フタをして3分程度蒸し焼きに
(4)水気がなくなりアスパラガスに竹串を刺してスッと通ったらOK。仕上げにバター小さじ1~2加えて転がすように和えて完成! 好みで塩・こしょう・粉チーズをかけてもおいしいです。

▲アスパラガスの皮にも栄養とうまみがあります。蒸し焼きやゆでる際に、取り除いた皮も加えると香りがアップし、食品ロス対策にも。▲アスパラガスの皮にも栄養とうまみがあります。蒸し焼きやゆでる際に、取り除いた皮も加えると香りがアップし、食品ロス対策にも。

 旬の時期に売られているグリーンアスパラガスは鮮度がよく、調理しやすいよう根元をある程度カットしてあるので、捨てる部分はほとんどないと私は思います。

▲ミニアスパラガスの場合は、下処理ほぼ不要(根元を数ミリ切る程度)。そのままフライパンでサッとバター炒めするだけで、おいしいです。▲ミニアスパラガスの場合は、下処理ほぼ不要(根元を数ミリ切る程度)。そのままフライパンでサッとバター炒めするだけで、おいしいです。

 ただし、ホワイトアスパラガスについては皮の筋が口に残りやすいので穂先の下から全体の皮をピーラーでむくと食感がよくなります(取り除いた皮は、蒸し焼きやゆでる際に加えると香りがアップします)。

※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、名取貴光監修『新・野菜の便利帳 健康編』高橋書店,2016、板木利隆監修『新・野菜の便利帳 おいしい編』高橋書店,2016、白島早奈英・板木利隆監修『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』高橋書店,2009、NHK第3制作ユニット(科学)ほか編『NHKガッテン! 旬ごとの得ワザ満載 一流料理人37人が協力! 「食材の新常識」おかず150』主婦と生活社,2021、藤田智編著『野菜づくり大図鑑』講談社,2013

栄養士・編集ライター 野村ゆき

編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。

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