【アスパラガスの栄養】名前の由来でもあるアスパラギン酸ってなに? 穂先に多い機能性成分とは? 効果アップの食べ合わせも栄養士ライターが解説
2024.5.18 野村ゆき
一年を通して手に入りやすくなった「アスパラガス」ですが、国内産の露地栽培ものの旬は5月から6月の初夏。この記事では、特に多く市場に出回っているグリーンアスパラガスの栄養や効果アップの食べ合わせについて解説します。
グリーンアスパラガスの栄養ポイントを解説
一年を通して手に入りやすくなった「アスパラガス」ですが、国内産の露地栽培ものの旬は5月から6月の初夏。この記事では、特に多く市場に出回っているグリーンアスパラガスの栄養や効果アップの食べ合わせについて解説します。
●アスパラギン・アスパラギン酸
アスパラガスの代名詞ともいえる成分。どちらもアミノ酸の一種で、アスパラガスから発見されたことから“アスパラギン”と名づけられました。アスパラギンにはエネルギー代謝を促して持久力をアップさせる働きがあり、アスパラギン酸には疲労回復や体内のアンモニアの無毒化、中枢神経系を守る働きなどがあります。アスパラギン酸はスポーツドリンクや栄養ドリンクに配合されていることも多く、みそやしょうゆなどの発酵食品に含まれるうまみ成分でもあります。
●ルチン
穂先に多く含まれているポリフェノールの一種。ビタミンCと協働して毛細血管を丈夫にしたり、血圧の上昇を抑えたりする働きがあり、高血圧や動脈硬化の予防効果が期待されています。グリーンアスパラガスにはビタミンCも含まれ、ルチンがビタミンCの吸収を促進することからも一石二鳥といえそうです。
●グルタチオン
3つのアミノ酸が結合した抗酸化物質で、アンチエイジングの強い味方。私たちの肝臓や皮膚にも含まれていますが加齢や紫外線の影響で減少しやすく、不足すると疲れや肝機能の低下、肌荒れなどを招く可能性も。このグルタチオンも穂先に多く含まれています。
●ビタミンA(β-カロテン)・ビタミンK
体内でビタミンAに変化されるβ-カロテンが豊富なことも、グリーンアスパラガスの特徴。骨と血液の健康を保つビタミンKも多く含まれています。どちらも脂溶性ビタミンなので、油を使った調理をして食べると栄養の吸収率が高まります。
編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。
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