【新茶】普通のお茶との違いは? 日本茶の栄養ポイント・茶種・おいしい淹れ方のポイントを栄養士ライターが解説
2024.5.10 野村ゆき
日本茶のおいしい淹れ方ポイント
緑茶は、ぬるめのお湯×少し時間をかけて淹れるのが、おいしさを引き出すポイント。煎茶なら70~90℃のお湯を注いで1~2分、玉露は50~60℃のお湯で2~2分半の浸出時間が目安です。テアニンの甘み・うまみを感じやすいお茶に仕上がります。逆に、高温で淹れるとカテキンの渋みとカフェイン類の苦みを強く感じるお茶になり、2煎目以降もカフェインとカテキン類が多く溶け出し、渋みと苦みが増します。
番茶やほうじ茶は、甘み・うまみがもともと少ないので、熱湯でサッと淹れる方が、さっぱりとした味わいと香りを楽しめます。100℃の熱湯を注ぎ、30秒程度が浸出時間の目安です。
これからの暑い季節は「水出し緑茶」もおすすめ。水出しするとカフェインと渋みが強いカテキンの抽出が抑えられ、テアニンのうまみが引き立つ優しい口当たりのお茶の味になります。試してみてください。
※参考文献:杉田浩一ほか監修『新版 日本食品大事典』医歯薬出版株式会社,2017、久保田紀久枝・森光康次郎編『食品学-食品成分と機能性-』東京化学同人,2017、池上文雄ほか監修『からだのための食材大全』NHK出版,2019
編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。
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