【節約食材】3大もやし「緑豆もやし」「大豆もやし」「ブラックマッペもやし」の違いは?栄養はある? 弱々しい見た目に秘められたパワーを栄養士ライターが解説
2024.5.6 野村ゆき
季節を問わず手に入り、低価格でボリュームたっぷりの「もやし」。成分の9割以上が水分で、栄養があるのかないのか分かりにくい側面があります。ですが、ひょろっとした弱々しい見た目に反して、栄養価は意外と高いのが特徴です。この記事では、もやしの代表的な品種や栄養価についてご紹介します。
3大もやし「緑豆もやし」「大豆もやし」「ブラックマッペもやし」の違い
季節を問わず手に入り、低価格でボリュームたっぷりの「もやし」。成分の9割以上が水分で、栄養があるのかないのか分かりにくい側面があります。ですが、ひょろっとした弱々しい見た目に反して、栄養価は意外と高いのが特徴です。
もともと「もやし」という名称は、豆類や穀類などの種子を発芽させて成長させたスプラウトの総称。そのなかで豆類のスプラウトが「もやし」として定着しました。現在、主流となっているのが「緑豆もやし」「大豆もやし」「プラックマッペもやし」の3種類。それぞれの特徴や栄養価の違いに注目してみましょう。
●緑豆もやし
「グリーンマッペ」と呼ばれる緑豆を発芽させたもの。流通量が多く、最もポピュラーなもやしです。つやのある白色をしていて、やや太め。クセのない淡白な味わいで、炒めもの、汁もの、和えもの、酢のものなど、幅広い料理で活躍する万能選手。3種類の中で最も低エネルギーで100gあたり15kcal。カロリーが気になる人のダイエット食材としても、重宝しそうです。
●大豆もやし
大豆を発芽させたもので、豆付きのまま食べるので「豆もやし」とも呼ばれています。
3種類の中で、たんぱく質、食物繊維、ビタミンK、ビタミンB1、カリウム、モリブデンが多いのが特徴。大豆に含まれる女性ホルモンに似た構造の栄養素であるイソフラボンも摂取することができます。太めで、ゆでても歯応えが失われないため、ナムルやスープなどにおすすめ。
●ブラックマッペもやし
ブラックマッペ(ケツルアズキ)を発芽させたもの。細長く、軸の先端に黒い外皮が残っているものもあります。
3種類のもやしの中でビタミンCを最も多く含んでいます。シャキシャキとした食感、特有の甘みがあります。ビタミンCは熱で壊れてしまうため、サッと短時間で炒めるか、スープなど汁ごといただくようにすると良いでしょう。
3種類のもやしを比較すると、栄養バランスとコクやうまみを求めるのであれば「大豆もやし」、ダイエット目的であれば「緑豆もやし」「ブラックマッペ」を選ぶのが良さそうです。
編集ライター歴25年以上。食と栄養への興味が高じて40代で社会人学生となり、栄養士免許と専門フードスペシャリスト(食品流通・サービス)資格を取得。食品・栄養・食文化・食問題に関する情報+好奇心のアンテナをボーダーレスに広げ、分かりやすい記事をモットーに執筆中。
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