【家庭内トラブル】「人の荷物を勝手に開ける」は法律違反?家族でもNG?弁護士が解説
2024.3.22 LASISA編集部
信書以外の荷物は?民事ではプライバシー侵害に当たる可能性
菅野先生は、「今回は、主に信書開封罪の観点から解説させていただきましたが、個人に宛てた郵便物や送付物を勝手に開けてしまうことは、本罪に限らず、民事でもプライバシー侵害に当たる可能性を否定できません。
また、法的責任は別としても、自分宛ての荷物を勝手にみられてしまうということに嫌な思いをする人は多いかと思います。こういったトラブルを避けるためには、荷物の開封について、事前にルールなどを決めておくというのが望ましいといえるでしょう」と、アドバイスしています。
「荷物の開封問題」はSNSでたびたび話題となることから、家族など親しい間柄であっても、勝手に届いた荷物を開封されることはネガティブなイメージを持っているユーザーが多いことがわかります。
もし、家族が勝手に荷物を開けることで困っている人は、家族間であっても、プライバシーを守って欲しいと伝えることが大事なのかもしれません。
上智大学法学部法律学科卒業。早稲田大学大学院法務研究科卒業。中小企業法務、不動産取引法務、寺社法務を専門とする弁護士法人永総合法律事務所の勤務弁護士。第二東京弁護士会仲裁センター委員、同子どもの権利委員会委員。
recommend
こちらもおすすめ