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ウズラの卵【給食で排除】の動きに「なんか違うと思う」SNSで“意見”分かれる?

2024.2.29 LASISA編集部

小学1年生の男子児童が給食の「ウズラの卵」を喉につまらせ死亡した事故を受け、「ウズラの卵」を給食の献立から除外する動きが出てきました。事故の原因について、「ウズラの卵」という「食材」そのものに原因があるという意見や、小1は乳歯と永久歯の生え替わり期で丸のみしてしまったのでは?などと「そしゃくや嚥下」に原因があるのでは、と分析する意見がある一方、X(旧ツイッター)では、ある投稿に注目が集まっています。

給食「ウズラの卵」排除の動きに…SNSが反応

「八宝菜」の人気具材「ウズラの卵」「八宝菜」の人気具材「ウズラの卵」

 小学1年生の男子児童が給食の「ウズラの卵」を喉につまらせ死亡した事故を受け、「ウズラの卵」を給食の献立から除外する動きが出てきました。

 事故の原因について、「ウズラの卵」という「食材」そのものに原因があるという意見や、小1は乳歯と永久歯の生え替わり期で丸のみしてしまったのでは?などと「そしゃくや嚥下」に原因があるのでは、と分析する意見がある一方、X(旧ツイッター)では、ある投稿に注目が集まっています。

「うちの子はニュースを見て、『食べるのを急がせるからだ』といっています」いうXユーザーのポスト(投稿)に対し、

「給食で10分で食べなさいと言われることがある」
「給食の時間が短すぎる」
「まさに現場の声だ」

など、「児童が急いで給食を食べなければならない状況がある」ことへの指摘が、多数寄せられていました。確かに、筆者が小学生の頃、5時間目に体育など移動や着替えがある場合、早めに食事を終えて準備に取りかかるようにと言われていた経験があります。また、給食を残すことが悪だった時代、苦手な食材は「丸のみ」でその場をしのいでいた人も多いのではないでしょうか。

 今回の事故が、必ずしも急がせるような状況でなかったにしろ、このような現場の声も受け止めて防止策を考えなくてはならないでしょう。

「なんだか違う」の声も

 子どもが同年代だという保護者から、「ウズラの卵をそのまま出すのは絶対にやめてほしい」「排除が妥当」という意見も寄せられており、各地の教育委員会は「ウズラの卵」を給食の献立から除外しようとする動きも出てきています。

 その一方で、
「このままでは給食でだせる食材がなくなってしまう」
「今後ウズラの卵を使わないというのはなんだか違う気がする」
「ウズラの卵は栄養面でも優れているのに……」という意見も寄せられています。

 また、応急手当についての理解を深めるべきだという意見も多数見られました。

 厚生労働省の健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、応急手当として「背部殴打法」、「ハイムリック法」などを万が一に備えて覚えておくよう記されています。

 このようにSNSの声はさまざまですが、14歳以下の子どもが食品を誤飲して死亡する窒息事故において、2014~2019年までの6年間で80人以上が死亡(出典元:厚生労働省「e-ヘルスネット」)というデータがあります。また、「ウズラの卵」について、子どもや高齢者にとって窒息のリスクが高い食材である(出典元:日本小児科学会 こどもの生活環境改善委員会)と明記されていますので、提供する際には工夫が必要でしょう。

「嚥下(えんげ)や咀嚼(そしゃく)の問題」「食事時間の問題」「応急手当の周知」「食材の調理方法」など、事故の再発を防ぐためには多くの観点から検討する必要がありそうです。

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