“非加入”相次ぐ【PTA問題】「世の流れ」「非加入なのに記念品渡す?」戸惑う現場の声
2024.2.21 LASISA編集部
子どもが小学校や中学校に進学した際にネットで話題になるのが「PTA」の加入・非加入問題。親世代の学生の頃は、「自分の親が入らないという選択肢がなかったはず」そう思っている人も多いのではないでしょうか。
PTAって加入しなきゃいけないの?

小学校や中学校への進学時期に必ずネットで話題になるのが「PTA」の加入・非加入問題。親世代の学生の頃は、「自分の親が入らないという選択肢がなかったはず」そう思っている人も多いのではないでしょうか。
「Surfvote」が、ノンフィクションライター・大塚玲子さんの課題提供を受け、2023年11?12月に行った「PTAへの入会はどんな形が望ましいと思うか?」という調査で「保護者も教職員も入りたい人が入る」と回答した人は27.6%という結果でした。3割近い保護者が「完全任意」を求めていることがわかります。
都内在住のAさんは、お子さんが通う中学校のPTA役員として参加しています。Aさんの所属するPTAについてお話を伺ってみました。
最近は『入会しません』という保護者もちらほら目立つようになってきています」と、Aさんは言います。
都内の公立中学校にお子さんが通っているAさん。中学校入学時にPTAの案内があり、自動的に加入という形だったそうです。
「小学校入学時の時は覚えてないのですが、おそらく自動的に加入していたと思います。上の子の時からなので、小中通して、学年委員や広報委員などいろいろな活動に参加させていただきました。その中で、委員が集まる『実行委員会』というのが年に数回あるのですが、最近話題になったのが『PTAの非加入』でした」(以下Aさん)
PTAに入会しない保護者がちらほら出てきたことで、議題になっていたとのこと。Aさんが在籍するPTAとしては、どのような姿勢なのでしょうか?
「入会も強制ではないし、退会も受け入れなければならない“入会は任意”という立場です。
これまでのPTAの会則には『入学したら全員がPTAに加入すること』といった文言があるようで、入会してない保護者からも協力金を徴収していたのだと思います。今後は、文面も協力金の件も変更しなければならないという話は聞きました」
一方で、一部の保護者からはネガティブな意見も寄せられたとAさんは言います。
「PTAの会費として徴収したものから、卒業式の記念品、創立記念日の記念品を購入して、子どもたちに配布します。払ってない人にも渡すの?という意見が寄せられていました。
しかし、自分だけ配布されなかったということになると、非加入のお子さんの気持ちを傷つけかねません。今後の対応はどうするかわかりませんが、当面は非加入者に配布しないということは避けるのではないでしょうか」
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