「彼氏すぐ寝る問題」とは何か? 20代女子が共感多数、“すぐ怒る”より深刻なケースも
2024.1.18 LASISA編集部
何をしても起きない! 怒りからトンデモ行動に出る彼女
同じく都内に住む30代会社員のB子さんも、大学2年の頃に付き合っていた相手がすぐ寝る上に全く起きないタイプの男性でした。
A子さんと同じく、恋人は実家住まいのため、おうちデートと言えばB子さん宅。というよりも、B子さんのアパートが大学の近くにあるのをいいことに、講義の合間などにB子さんの部屋を訪れてはベッドで1、2時間寝て過ごすという豪快ぶりを発揮していました。
「当時の部屋はロフトタイプの小さなワンルームで、お布団もロフト部分に敷いていました。だから、ちょっとソファに腰掛けていたら眠くなって横になっちゃったとかではなくて、自分の意志でロフトのはしごを上ってベッドに寝に行っていたわけです。そこまでして寝たいか、とそのたび怒り心頭でした」(B子さん)
どんなに声を掛けても、耳元で叫んでも起きる気配のない恋人。B子さんはあるとき怒りが抑えきれなくなり、とんでもない方法で恋人を起こしに掛かります。
小さなワンルームのため、居室部分には一口コンロのキッチンが併設されていました。B子さんはそこで鍋に大量の水を入れ、火に掛けて沸かし始めたのです。グラグラと沸騰するお湯。しばらくすると鍋から湧いた蒸気がもうもうと部屋の上部にたまり出しました。
「ロフト部分っていつも暑いですよね。夏なんかクーラー入れてもなかなか涼しくならないし。熱い空気は上へたまると聞くので、ロフトで寝てる彼氏を蒸し焼き(?)にしてやろうと思いました。というか、暑さで目を覚ましてロフトから降りてくると思ったんです」
まだ残暑の残る9月頃の出来事でしたが、結果的には恋人はそれでも目を覚まさず。B子さんは一人で大量のお湯を沸かし続けた自分の奇行がむなしくなり、静かにガス栓を閉めました。
男性の方が睡眠が必要? いざというときの対処法は
すぐ寝る、と聞くと何だかほほ笑ましくほのぼのとした印象を抱くかもしれませんが、当事者である彼女側からするとなかなか問題は深刻なようです。
「本来、眠るって健やかな良いことのはずなのに、彼氏が眠そうにし始めるだけでだんだんイライラするようになってしまうんです。すぐ寝る彼氏とすぐ怒る彼氏だったら、どっちがマシかは難しいですけど、『寝る』はコミュニケーションがゼロですからね。『怒る』の方は対話をしているだけマシなのではとさえ思ってしまいます」とB子さん。
当時のすぐ寝る彼氏とは結局、1年を待たずに別れを選びました。
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厚生労働省が発表している「国民健康・栄養調査」(2019年)によると、20代の1日の平均睡眠時間は男女とも「6時間以上7時間未満」が最も多く、男性が32.7%、女性は36.2%となっています。一方、「7時間以上」と答えた割合は男性が29.8%、女性は23.2%と、男性の方が長く眠る割合が高い傾向にあります。
一般的に男性の方が基礎代謝や身体活動が多いため、その分、若いうちは特に眠くなる場面が多いと考えられます。睡眠欲は生命維持に必要な生理的欲求の一つであり、我慢すると健康に支障を来す恐れも否定できません。
どうしても眠くて寝てしまう恋人についてはできる限り寛容に受け止めつつ、どうしても大事な話をしたいときは家ではなく外のカフェを選んだり、ショッピングなどの外出デートを提案したりして、上手に付き合っていく方法を検討することが得策なのではないでしょうか。
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