美容師さんが嫌がる客は?「全然似てない芸能人に似せて」よりも断然困るオーダーとは
2024.1.10 LASISA編集部
美容師って、行くときちょっと緊張しませんか? 美容師さんが嫌がるお客さんやオーダーとはどのようなものなのでしょうか。
無理なオーダー、美容師さんはどう思ってる?

リクルートの調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」がまとめた「美容センサス2023年上期(美容室・理容室編)」によると、過去に美容室を利用したことのある女性は91.8%、1年以内に1回以上利用した女性は80.3%と大多数を占めます。多くの人が訪れる美容室は、ヘアスタイルを整えてもらえるため楽しみでもある半面、希望の髪型をうまく伝えられるか、おしゃれな格好をしていった方が良いのだろうかと、若干の緊張を強いられる場所でもあるかもしれません。
美容師やアパレル店員たちは、一般的には日常で関わりのある“最もおしゃれな業界”の人たち。彼らは私たち利用客のことをどのように思っているのでしょうか。現役美容師の20代女性に話を聞きました。
「広瀬すずちゃんにして」より困るオーダーとは

東京都内の美容室に勤める20代女性のAさん。男女を問わず幅広い年代の利用客を担当しています。明るくさっぱりした性格で人当たりが良く、施術前のカウンセリングでは客の要望を聞き出しながらカットのイメージをすり合わせていきます。
利用客側にとって最初の“関門”「なりたいイメージを伝える」。この際、明らかに似ても似つかぬ俳優や有名モデルなどの画像を見せて「こんな風にしてください」「この人みたいになりたいです」と堂々オーダーできる肝の据わった人はそう多くはないのでしょうか。
例えばアラフォーの自分が「広瀬すずちゃんになりたい」と言ったり、等身の低い自分が「モデルの冨永愛さんみたいにしてくれ」とオーダーしたら、美容師さんはどう感じるのか……? これは利用客にとってかなり気になるポイントではないでしょうか。
Aさんいわく、意外にも「いえ、全然変だとか思いませんよ」。むしろ、
「イメージを具体的に伝えてくれるので、こちらとしては分かりやすくてありがたいです。まるっきり同じにするというよりは、その人の頭の形や骨格、お顔のパーツなどを見てご本人に似合うヘアスタイルに合わせていきます」
とのことでした。
それでは、美容師さんにとって“特に困る客”はどういった人なのでしょうか。
「直近で縮毛矯正やブリーチをしていて、さらにパーマを掛けたいというようなオーダーをされたときは、髪の状態によってはお断りせざるを得ないことがありますね。髪にダメージが残っていると、最悪の場合ちぎれてしまうことが考えられるので。こういう場合は美容師側も困ってしまうかもしれません」(Aさん)
なるほど。確かにこのような話は聞いたことがあるという人も少なくないかもしれません。例え美容師といえども髪に蓄積されたダメージをその場で何とかすることはなかなか難しいでしょう。
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