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「デスク上に鏡」は美容&健康に◎ 口角を上げて背筋を伸ばして心身を整えよう♪

2024.2.29 LASISA編集部

気になる表情&姿勢、すぐできるエクササイズは?

Q.パソコンと向き合う時間が長いデスクワークでは、気付かないうちに姿勢が悪くなっていることが間々あります。その状態が続くとどのような弊害が起こりえますか。

北城さん「このような姿勢は、背中の丸まった猫背の姿勢を助長します。

 その結果、腹圧が高まり、消化不良や逆流性食道炎につながってしまうのことすでにお話しました。実は体への影響はこれだけではなく、胸が縮まることで呼吸器に問題が起こったり、首や背中の痛みだけでなく手の痺(しび)れなども起こったりしてしまう疾患の原因にもなるため、注意が必要です。

 また、猫背は精神的にも後ろ向きな感情を抱きやすい姿勢であり、仕事の効率も下げてしまう危険性があります」

Q.デスク上に鏡を置いたら、どのような点をチェックすると良いでしょうか。

北城さん「まず、鏡を見て口角を上げるようにしましょう。できれば少し笑顔を作るとより効果的です。これにより気持ちが前向きになります。

 また可能であれば胸の上から顔全体が映るように鏡を設置し、猫背になっていないか姿勢を正すようにしましょう。そしてこの姿勢を維持することは、体幹の筋力向上にもつながります」

Q.表情や姿勢が悪くなっていた際に、オフィスや自宅でも簡単にできるエクササイズがあれば教えてください。

北城さん「鏡を見て口角が下がっていないか、下がっていれば上げるように心掛けてください。

 また、猫背を予防するためには、骨盤が前傾している必要があります。この骨盤前傾を作るためのセルフトレーニングとして、椅子に座った状態で、

(1)息を吐きながら背中を丸める
(2)息を吐き切ったら今後は丸まった背中に空気を溜めるように深呼吸をする
(3)深呼吸後10秒間息を止めてその姿勢を維持する
(4)次に息を吐きながら腰を後ろに反っていく
(5)息を吐き切ったら、今度は伸びているお腹に空気をためるように深呼吸をする
(6)深呼吸後10秒間息を止めてその姿勢を維持する
(7)これを5回繰り返す

 このエクササイズが効果的です。

 ちなみに、このエクササイズの中間の(4)の姿勢が骨盤が前傾している姿勢です。(4)の姿勢を常に意識できるように、時間があればこちらのエクササイズを行うようにしてください」

医療法人社団円徳 足立慶友整形外科 理事長 北城雅照(きたしろ・まさてる)

医療法人社団円徳理事長。東京の足立区に年間延べ10万人以上が受診する整形外科「足立慶友整形外科」を運営。正しい医療情報を患者さんにお届けするために、テレビ・ラジオ・SNSなどで医療情報を発信している。

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